岸政彦の中立力
そんなに深く考えているのに「わからない」なんて知的。
常識やルールって、「単なる思い込み」の一種なんじゃないだろうか。
あれはこうだ、これはああだと結論を急ぐことなく、中立な立場になって、もっといろんな可能性を探し続けるべきなんじゃないだろうか。
社会学者・岸政彦先生の文章を読むと、そんなふうに反省させられます。
私たちはみんな同じように暮らしているように見えて、性別、年齢、職業、地元、学歴、文化 …それぞれ異なる見方で物事をとらえているんですよね。
この文章には、はっきりとした結論がありません。
この文章の中でおこなわれているのは、Aという自分の考えに対して、Bという自分の考えで否定することだけ。