※ 『週刊ダイヤモンド』2019年6月29日号より転載(肩書・数値などは掲載当時)
資産運用関係者の間で今、にわかに注目を集める本がある。GCIアセット・マネジメントの太田創エグゼクティブ・マネジャーがこのほど上梓した『毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資』。従来あまりなかったコンセプトが受け、重版も決まるなど徐々に部数を伸ばしている。
その基本的な考え方はシンプルで、「30年(360カ月)、毎月3万円米国株を買うと3029万円になる(月次複利運用、円ベースで年間6%の運用ができたと仮定)」というもの。これは実績からすると無理な仮定ではなく、例えば、主要な米国の株価指数のS&P500指数は過去30年(1989年12月~2018年12月)の平均騰落率(円ベース)が年9.5%のプラス。日経平均株価(年1.5%)を大きく上回っているのだ。
具体的な方法として、米国の株価指数に連動する投資信託の積立投資を勧める。投信を毎月、同じ金額で購入し続けると、基準価額が下がった局面では買える口数が多くなる一方、上がった際は逆となり、平均の買付単価を下げられる「ドルコスト平均法」の効果が発揮できるからだ。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。