嫉妬は自分の過大評価
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
たまにテレビとかで、女優に対して、「その若さはどうやって保っているんですか?」とかって質問することがありますよね。それに対して、その女優が「私、何にもしてないんです。ほんともう化粧水だけなんです」みたいなことを答えることってありますよね。
あれを見るたびに、うちの妻が「何、その質問。そんな質問に対してこの女優が本当のことを答える訳ないじゃない」っていつも言うんです。「私、この目尻の皺は整形外科で手術してのばしてまして、エステももちろん1回5万円もする薬を使ってほぼ毎日通ってますよ。最近、美容整形は良いお医者さんが多いんです。なんて正直に言う訳ないじゃない」なんだそうです。
確かにそうですよね。女優なんてそれが商売なんだから、毎日とにかくすごい時間や経費をかけてメンテナンスしているはずですが、「私、何にもしてないんです。化粧水だけなんです」って答えるしかないですよね。
でも、先日、片田珠美さんの『嫉妬をとめられない人』という本を読んでいて、なるほどと思ったことがありました。ほんと世の中、「嫉妬」という感情はどうしようもないんです。あなたもしょっちゅう自分の心の中に嫉妬を感じてしまいますよね。僕もしょっちゅう感じています。
例えば、このcakes、ご存じのようにランキングが毎回表示されるんですね。僕、もちろん上位の人に嫉妬してしまうんです。「ああ、この人、面白いなあ、すごいなあ」って、いつも嫉妬ばかりです。
ちなみに嫉妬って、自分と同等か自分より格下と思っている人が、自分より良い評価を受けているときに出てくる感情なんですね。でも、「自分より良い評価を受けている」ということは、普通に考えて、実力や能力は自分より上ということなんです。僕の方が自分を過大評価しているんです。
はい。嫉妬を感じているということは、全て「自分を過大評価している」ということなんです。例えば、「あの男、自分より全然ブサイクなのにどうしてあんなにモテるの?」という嫉妬が出てきたとしますよね。
まあ普通モテるということは、異性に受ける魅力がその人にはあるんです。嫉妬している人間より、そのモテる人間の方が格上なんです。でも、嫉妬している人は「あいつ、俺よりブサイクなのに」って、自分を過大評価しているというわけです。
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