※ 『週刊ダイヤモンド』2019年6月29日号より転載(肩書・数値などは掲載当時)
不動産投資ブームが継続中だ。特に都心のワンルームマンション投資が活況だという。資金のない素人がもうけられるほど甘いものだろうか? 不動産投資歴10年の専業投資家で、ツイッターでも有名な、どエンド君(ハンドルネーム)を直撃した。
「将来が不安ですよね? と誘われるがままに不動産投資をするのは、やめた方がいいです。物件を買っても、今度は空室になったらどうするのか、借金の残債以上で売れるのかなど、不安がもっと増えるだけです」(どエンド君)
不動産価格の上昇で、都内の新築ワンルームの利回りは4%程度まで低下。利回り面ではJリート(不動産投資信託)と互角だ。ワンルーム投資の場合、資金ゼロであっても、フルローンが付くのが魅力だが……。
「長期ローンで返済すればキャッシュフローは出て当たり前です。それよりも、買った物件を同額で手放せるのか考えましょう。だいたいの新築ワンルーム投資は数百万円損したところから始まるので、数百万円の自己資金をつぎ込まないと、買ったら最後、手放すことすらできなくなります」(どエンド君)
運用はプロにお任せのJリートと違い、現物の不動産投資は物件の管理など手間もかかる。
「不動産投資は、自分で差配できることがメリット。逆に言うと、管理会社にお任せで成功するほど甘くはない」(関大介氏)
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