わかる日本書紀

新羅の人質・ミシコチの日本脱出劇【第14代⑧】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第2巻から、日本の正史を学ぶ連載。

ホムタワケ皇子、皇太子になる①

神功皇后摂政三年正月三日、ホムタワケ(誉田別皇子)を立てて皇太子とし、磐余(いわれ)※1に都を造りました。これを若桜宮(わかさくらのみや)といいます。

五年三月七日、新羅(しらぎ)は、ウレシホツ(汙礼斯伐)、モマリシチ(毛麻利叱智)、ホラモチ(富羅母智)らを遣わして朝貢しました。
王には、以前の人質であるミシコチ(微叱許智伐旱)※2を取り返そうという気持ちがありました。
それでミシコチに、欺いてこう言うよう命じました。
「使者のウレシホツとモマリシチが、私に告げたところによると、王は、私が長らく帰国しないのをいいことに、私の妻子を取り上げて、奴婢にしたそうです。
できるなら、国に帰って事実かどうか確かめ、報告したいのですが」
皇后は許可して、ソツビコ(葛城襲津彦)を添えて遣わしました。

共に対馬に到着して、鉏海(さひのうみ)の水門(みなと)※3に泊まりました。

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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