子どもを「幼子あつかい」
しすぎていないか、振り返ってみる
小学校低学年くらいになると、集団で遊んだり、あるテーマについてわいわいと話したりする機会もぐんと増え、「この子は自己主張がどちらかというと強いな」「この子は自己主張が苦手なんだな」ということが、だいたいわかってきます。
自己主張が強すぎても弱すぎても、親としては心配なところでしょう。
「これがしたい」「あれは嫌」など自己主張が強すぎて、周囲との間でトラブルを生んでしまうような場合、子どもの気持ちを受け止めた上で感情のコントロールを覚えてもらうということが必要です。
ただ、そうした場合は、目標や方向性がハッキリしていますので、ある意味対処がしやすいと思います。
自己主張が弱い子の場合は、表面上はおとなしく「いい子」に見えるので、問題が表面化しづらく、気づいても、どう対処したらいいかわからないというケースが多いように思います。そして、世界的なレベルで見ると、日本人の課題はむしろ「自己主張が弱すぎる」ことの方にあると言われています。
例えば、本当は違う遊びがしたいのに、いつも友だちの意見に合わせてしまう。やりたくないことも嫌と言えない。こうした性質は裏返せば「協調性がある」とも言えるのですが、そのせいで子ども自身がストレスを感じていたり、何をするにも受け身になってしまったりするようであれば、少しずつでも鍛えた方がよい状況でしょう。
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