わかる日本書紀

皇軍必殺・欺きのささやき(元身内でも容赦なし)【第14代⑦】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した書籍『わかる日本書紀』シリーズ第2巻から、日本の正史を学ぶ連載。

神功皇后の凱旋と、カゴサカ、オシクマの謀反②

前回のおさらい→【第14代⑥】

三月五日、タケウチノスクネと和珥臣(わにのおみ)※1の始祖・タケフルクマ(武振熊)に命じて、数万の兵を率いてオシクマを討たせました。
タケウチノスクネは精兵を選んで、山背を出て菟道(うじ)に着き、河の北岸に駐屯しました。
オシクマは、軍営を出て戦おうとしました。そのとき、クマノコリ(熊之凝)という者がいて、オシクマ軍の先鋒となりました。彼は味方の軍を鼓舞しようと、こんな歌を歌いました。

彼方(をちかた)の あらら松原 松原に 渡り行(ゆ)きて
槻弓(つくゆみ)に まり矢を副(たぐ)へ
貴人(うまひと)は 貴人どちや 親友(いとこ)はも 親友どち
いざ闘(あ)はな 我(われ)は
たまきはる 内(うち)の朝臣(あそ)が 腹内(はらぬち)は 砂(いさご)あれや
いざ闘はな 我は

(※訳
遠方のまばらな松原に渡って行き
槻(つき)の弓に鏑矢(かぶらや)を添えて
貴人は貴人同士 親友は親友同士団結し いざ戦おう我等は
武内の朝臣も腹の中に砂が詰まっているわけでなし いざ戦おう、我等は)

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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