偽物インフルエンサー」の見抜き方

人間にとって『居場所が無い』という痛みは非常に苦しく、時に、犯罪をしてでも、それを取り去ろうとする人もいます。例えば、英語も話せず、正規の仕事につけず、仲間もいないアメリカの若者は、ためらいつつも、『自分の居場所』を提供してくれるからマフィアに入る事も多いと言われています。『自分の居場所はどこにある?』は、放置すると恐ろしい『居場所の無い痛みの解消』について、深く考える連載です。

「偽物インフルエンサー」の見抜き方

さきほど、実際の自分とはかけ離れたライフスタイルをSNSに上げている人について少し言及しましたが、SNSは見栄を張りやすい居場所でもあります。どこかのコミュニティに入ったり、主催したり、ネットで居場所づくりをすると、他の人がキラキラ輝いて見えると思うことが増えてくるでしょう。たとえば、SNSでフォロワーの多い人には、一目置かざるを得ない気分になりがちです。

しかし、フォロワーは戦略的に増やすことができます。知らない人をフォローし、フォロー返しをもらうやり方でフォロワーが万人規模にまでなっている人もいます。また、最近では社会問題にもなっていますが、偽物インフルエンサーなど、フォロワーを買っている人もいます。ですから、フォロワー数で、その人の影響力を判断することはしないほうがいいですし、そもそもできません。「フォロワー=反応」ではないのです。

また、文章にも注意が必要です。大物感を出すために、「今、すごい人と、すごいプロジェクトの打ち合わせしてます」というような、投稿をする人です。誰をすごい人と認識し、何をすごいプロジェクトと定義するかは、書いた人のさじ加減です。ですから、本当にすごいかどうかは誰にもわかりません。

また、講演会に行って、終了後に質問しただけなのに、「◯◯(有名人)さんと、この前、お話ししたんですが〜」と、あたかも知り合いのような投稿をする人を見かけたことはないでしょうか。そういう人を変に尊敬して、あなたが利用されないように注意しましょう。

ちなみに、インプロでは自分の立場を高く見せるための行動を「ステイタスを高めるためのアクション」といいます。しかし、ステイタスを高めようと思えば思うほど、逆に低く見えることがあります。なぜなら、本当にすごい人はステイタスを高めるようなアクションを起こさずとも、ステイタスが高い状態を維持しているからです。つまり、そんな行動を起こすこと自体が「小物」であるという逆説です。

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自分の居場所はどこにある?

渡辺龍太

人は居場所が無いと、とにかくツラい。人によっては、ホストクラブに大金を貢いだり、犯罪に手を染めたり、あるいは、自殺する人もいる。その痛みを解消するために、参考になるのが『即興演劇論』だ。即興演劇の世界では、役者は台本も無いのに舞台に立...もっと読む

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