キャラクターとしての「ちきりん」と「ふなっしー」の大きな違い

人間にとって『居場所が無い』という痛みは非常に苦しく、時に、犯罪をしてでも、それを取り去ろうとする人もいます。例えば、英語も話せず、正規の仕事につけず、仲間もいないアメリカの若者は、ためらいつつも、『自分の居場所』を提供してくれるからマフィアに入る事も多いと言われています。『自分の居場所はどこにある?』は、放置すると恐ろしい『居場所の無い痛みの解消』について、深く考える連載です。

匿名での居場所のつくり方

ここまでは実名でのネット上の居場所づくりを述べてきましたが、おそらくネットならではの匿名での居場所を見つけたいと考えている人も多いのではないでしょうか。しかし正直に言って、いっさい正体がわからない匿名での活動で、本当に居心地のよい居場所を見つけられる人は、才能豊かな、ごくわずかな人のみです。「Chikirinの日記」というブログで有名な、ちきりんさんという方を知っているでしょうか。この方は、匿名で活動されています(最近、正体と言われている人が特定されていますが......)。

ちきりんさんは、他の人とはちょっと違う視点で世の中をとらえてブログを書かれています。つまり、居場所のお題である『本音で語る』をネット上で実践されているのです。それに対して共感する人が、ちきりんさんの発信する情報に集まっています。その結果、ちきりんさんがいったい何者なのかはわからなくても、ブログの読者との間で本音の議論が形成されていくのです。ですから、ちきりんさんのSNSには、居心地のよいフォロワーがたくさんいるはずです。

これは相手を知っているという理由で集まる集団ではありません。たまたま隣に居合わせた、名前も職業も知らない人と面白い話をしていて盛り上がってしまったことが、何倍にも規模を大きくしたものといえます。

このように、匿名でネット上に自分の居場所をつくりたい人は、自分の本音を正直に語りつつ、読んで役に立つ情報を発信するといいでしょう。そうすれば、あなたにファンが多かれ少なかれつき、そこに居場所が見つかるはずです。

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『居場所の無い』痛みは、コミュニケーションで何とかできる!

この連載について

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自分の居場所はどこにある?

渡辺龍太

人は居場所が無いと、とにかくツラい。人によっては、ホストクラブに大金を貢いだり、犯罪に手を染めたり、あるいは、自殺する人もいる。その痛みを解消するために、参考になるのが『即興演劇論』だ。即興演劇の世界では、役者は台本も無いのに舞台に立...もっと読む

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shigekey "架空のキャラクターは、その人でありながら、その人ではありません。ですから、そのキャラクターのイメージを壊さない範囲で本音を言うことで、居場所をつくるという感覚が必要" 〜渡辺龍太 @wr_ryota | 8ヶ月前 replyretweetfavorite