売れてるけど残念な分配型投信

シニア層を中心に、依然として人気が高い毎月分配型投信。
人気60本のうち、なんと半数以上が元本を取り崩して分配金を出す「たこ配」状態に陥っている。

※ 『週刊ダイヤモンド』2019年6月29日号より転載(肩書・数値などは掲載当時)

 月に1回、一定額の分配金を受け取れることが魅力の「毎月分配型投資信託」。シニア層を中心に高い支持を得ていたが、高い水準の分配金を生み出すための複雑な運用手法や、元本を取り崩して分配金を出す「たこ配」が問題になっていた。

 一昨年、金融庁がこうした投資信託の販売状況を「顧客本位ではない」と指摘して、毎月分配型投信のブームはいったん終わりを告げた。また、運用会社各社が分配金を引き下げる動きも活発になり、過度な水準の分配金支払いも改められつつある。

 とはいえ、全ての毎月分配型投信が「健全」になったとは言い難い。現状でもファンドの収益だけでは賄えず、元本から分配金を出している毎月分配型投信は少なくないのだ。

 そもそも、毎月分配型投信自体は必ずしも「悪者」ではない。複利効果がないので資産形成には向かないが、資産を活用しつつ取り崩していく仕組みはリタイア層にはメリットがある。しかし、それも適切な商品を選んでこそ。商品選びを間違えると、度重なる減配や基準価額が下落し続けるリスクは避けられない。

 分配金の健全度は、1年間の騰落率から分配金利回りを引くことで確認できる。この数値がプラスならば基準価額の値上がり分から分配金を出していると考えられるが、反対にマイナスであれば分配金は元本に依存している。

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週刊ダイヤモンド 2019年6/29号 [雑誌]

ダイヤモンド社,週刊ダイヤモンド編集部
ダイヤモンド社; 週刊版
2019-06-24

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