※ 『週刊ダイヤモンド』2019年6月29日号より転載(肩書・数値などは掲載当時)
iDeCoは複数の金融機関で加入することができず、変更にも手続きが要る。つまり、金融機関選びが重要なわけだが、見極めるポイントは二つ。コストと商品のラインアップだ。
NISAと違いiDeCoは、加入時や運用期間中にコストが掛かる。下表を見てほしいが、国民年金基金連合会や信託銀行に支払うコストは共通。違いは金融機関に支払う口座管理手数料で、0~400円程度に設定されている。
月額数百円の違いでも、20年、30年と運用すれば大きな差になる。仮に口座管理手数料が400円違った場合、20年では単純計算で9万6000円の差になる。特別な理由がないかぎり、無料の金融機関で口座を開設しよう。
iDeCoは複数の投信を組み合わせられるが、低コストのインデックス型投信を軸にして、50歳以下であれば期待リターンの高い外国株式の組み入れを優先しよう。一方、50代以降は、債券やREITなど守りを固める商品も対象になる。面倒であれば、50歳以下なら株式比率の高いバランスファンド、50代以降は債券比率の高いバランスファンドを選ぶのもありだ。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。