仕事が9割うまくいく雑談の技術

第4回】いつのまにか、自分が会話の中心になっていませんか

最近、なにかと目にすることの多くなった「雑談力」という言葉。これまでは具体的なフレーズとともに話の引き出し方をお伝えしてきました。連載最終回となる今回は雑談における会話量のバランスについて。8月に発売され、よく売れている新書『仕事が9割うまくいく雑談の技術』から本文一部を抜粋する形でお届けいたします。

 気がつくと、自分の話をみんなが聞いている。それは、自分が「話し上手」だから自然とそうなってしまうのだと思っていませんか。でも、それは自分が話をひとり占めしているだけとも考えられます。

 会話というのは、話を合わせ、お互いが話し手、聞き手になって成り立たせるはずのものですが、人は誰でも自分が話すほうが好きです。ただし、たいがいの人は、人の話に割り込んでまで自分の話をしようとはしないので、結果的に、おしゃべりな人、弁が立つ人が話を独占してしまい、自分のことばかり話すようになりがちです。

 しかし、これでは一方は気分よく満足するかもしれませんが、一方は不快になります。本当の意味での会話ではありません。

 自分が「話し上手」と自負している人や、いつの間にか話を独占していることが多い人は、自分の話が面白いからみんなが聞き手になっているのではなくて、相手の話をとってしまっているだけではないかと、反省する必要があります。

 とくに頭の回転がよく、仕事のできる人ほど要注意です。というのは、そういう人は相手の話の先がすぐに読め、問題の核心をつかめるので、話し手を思わず遮って、自分の意見を言ってしまうことが多いからです。その意見が正論なので、相手は反論もできません。結局、話を独占することになります。

 確かに、ビジネスにおいては、それが効率的な場合があります。しかし、相手は自分の話を遮られてあまりよい気持ちはしません。仕事はできるけれど、あまり話をしたくない人として敬遠するようになるでしょう。

 もし、自分ばかりしゃべっているなと感じたら、
 「あなたは、どう思いますか?」
 と、さりげなく話す機会を譲る心配りをみせましょう。黙っているのは、あなたの話に聞き入っているのではなくて、自分が話す機会を待っているにすぎないということを覚えておいてください。いつも自分は話し過ぎていないか、チェックするべきです。

 会話というのは、自分のことをしゃべり、相手の話にも熱心に耳をかたむけて、はずんでいくものです。

 また、人の話を奪いがちなタイプの人の場合、次のようなパターンもあります。

 「夏休みに、ハワイに遊びに行ってきたんだ」
 「へぇ、実は僕も去年ハワイに行ったんだよ。楽しかったな。サーフィンとかスキューバダイビングなんかやってさ、あ、そうそう、スキューバなんだけど……」

相手がせっかく自分のハワイ旅行の話をしようとしているのに、その話題を奪いとって自分の話を始めてしまうのです。

 この例のような人は、ただ自分勝手なだけで、みんなから嫌われてしまうでしょう。

 他にも、「あ、そうそう、そういえば……」などと、相手の話の腰を折って自分の話を始めたり、「え? それどういうこと? もっと正確に言ってよ」と、話の途中でどうでもいい疑問をさしはさんだり、「つまり、こういうことだよね」と、相手に最後まで話させず、自分の結論を押しつけようとしたりするのも厳禁です。まず、相手が話し終わるまで聞く姿勢を身につけましょう。

自分の話を2割に

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes・note会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

角川新書

この連載について

初回を読む
仕事が9割うまくいく雑談の技術

ビジネス科学委員会 /角川新書

最近、なにかと目にすることの多くなった「雑談力」という言葉。「イケメンとはコミュニケーション力である」なんて言われるほどの現代で、確かにスムーズな人付き合いには他愛もないような会話が必要なのは痛感します。でも、わざわざ雑談に「力」なん...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

koyadofu 「うるせえよ」と思うことはある。 5年弱前 replyretweetfavorite