仕事が9割うまくいく雑談の技術

第3回】相手を満足させ、話を引き出すテクニック

最近、なにかと目にすることの多くなった「雑談力」という言葉。前回、第2回では雑談の基本ルールとともに「とりあえず困ったらコレ」というマジックフレーズをご紹介しました。今回、第3回は相手を満足させる、さらに一歩進んだテクニック。8月に発売され、よく売れている新書『仕事が9割うまくいく雑談の技術』から一部を抜粋してお届けいたします。

 

 「今話題の3D映画を見に行ってきたよ」
 「へぇ、で、どうだった?」
 「評判どおりだったよ」

 と、せっかく盛り上がるはずの話題なのに、ここでプツリと会話が途切れてしまうのはなぜでしょうか。

 それは、「どうだった?」という質問の仕方に問題があったのかもしれません。なぜなら、あまりに漠然としていて、相手は何を話していいのかわからず、あたりさわりのない答えをしてしまうからです。

 また、話し手にとって「どうだった?」という普通の決まり文句的な質問をされたことで、聞き手がその話題にさほど興味を持っていないと判断し、話を早めに切り上げたのかもしれません。

 会話を盛り上げるためには、相手が話したくなるような心遣い、話しやすくなるような質問が必要です。この例の場合なら、

 「3Dだと、自分も映画の中にいるような気分になれるんだよね?」
 「今までの特撮と、どういったところが違うの?」
 「メガネをかけて見るって、どんな気持ち?」

 このような質問をするのがいいでしょう。相手は具体的に答えやすく、それが糸口になって、どんどん話題が広がっていきます。

 他にも、この「どうでした?」という質問をしないほうがいい場面があります。

 たとえば、取引先の新商品の評判を知りたい時に、
 「あの商品の評判はどうでした?」
 とストレートに聞くのは、ちょっと遠慮がありませんよね。このような場合は、
 「新商品を発売されたのですね」
 と言ったほうが相手の気持ちを損ないません。相手が返す言葉のニュアンスで、だいたいの評判はわかるものです。

 また、
 「部長、昨日のゴルフはどうでした?」
 と聞くのも、少し不躾な感じがします。もし、芳しくない結果だったとしたら、部長は気分を悪くする可能性があります。
 こんな時も、
 「昨日はゴルフだったんですね」
 と、遠慮して尋ねるといいでしょう。部長が言葉を濁すようなら、もうその話題にはふれないほうがいいでしょう。

 同じような事例では、
 「お子さんの受験どうでした?」
 というのもあります。この場合も、
 「お子様の受験も終わって、落ち着かれたのではありませんか」
 というように、気づかった表現のほうがいいようです。

 このように、「どうでした?」という言葉をうっかり使うと、相手に不快感を与える場合もあるので、気をつけましょう。

 どうしても、質問が思い浮かばない場合、またはそれほどその話題に詳しくない場合は、基本に戻ってみましょう。「いつ?」「どこで?」「誰が?」「何を?」「どうして?」「どうやって?」という、5W1Hです。
 
 先の3D映画の例なら、「へぇ、誰と行ったの?」と質問するのもひとつの方法です。「彼女と行ったんだ」と、そこから会話が広がるかもしれません。

聞き上手な人が会話のキーパーソン

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