仕事が9割うまくいく雑談の技術

第2回】男性が雑談を苦手に思う理由

最近、なにかと目にすることの多くなった「雑談力」という言葉。会話においても問題解決思考を持つ人ほど雑談が苦手のようです。そんな人は具体的にはどのように対処したら良いのでしょうか?今回は上司の「まいった」「大変だった」にうまく返すマジックワードもご紹介。8月に発売され、よく売れている新書『仕事が9割うまくいく雑談の技術』から一部を抜粋してお届けいたします。

 男性と女性を比べると、雑談が苦手なのは男性のほうでしょう。カフェやファミレスなどで女性同士や女性のグループは何時間でもおしゃべりに興じていますが、男同士は飲み食いが終わるとすぐに席を立ってしまいます。なぜ、男性は楽しく雑談できないのでしょうか。

 その理由の一つに「話に結論を求めたがる」ことがあげられます。
 たとえばOLの会話をみてみましょう。

 「この前さ、すっごく寒い日があったじゃない」
 「うん、あったあった」
 「私、寒いのがめっちゃ苦手だから、そういう日はブーツじゃないとダメなのよ」
 「わかる。でもさ、ブーツって玄関がせまくなるでしょ?」
 「なる、なる。だから私、部屋にブーツおいてるもん」
 「え~、ニオイが気にならない?」
 「靴用スプレーあるから平気。グレープフルーツの香りとかあるのよ」
 「あ、グレープフルーツの香りって、痩せる効果あるんでしょ」
 「そうなんだ。あ、痩せるっていえばさ、私、来月からジムに行くことにしたんだ」
 「え、どこのジム?」

 ご覧いただくとわかりますが会話は弾んでいるものの、一貫したテーマもなければ結論もありません。実は、男性はこれが苦手なのです。
 たとえば、今の会話を男女ですると、

 「この前さ、すっごく寒い日があったじゃない」
 「え、何曜日のこと?」
 「うーん、忘れた。私、寒いのがめっちゃ苦手だから、そういう日はブーツじゃないとダメなのよ」
 「なんで寒いとブーツなの? そもそも君はミニスカートをはくから寒いんだよ。寒い日は厚手の靴下とズボンをはけばあったかいよ」
 「まぁ、そうだけどね…」

 このようになり、会話がストップしてしまいます。
 男性は会話に対してある意味、真面目に取り組み過ぎるため、相手の投げかけた言葉をまとめに受け止め、それを正確に投げ返そうとする傾向があります。

 しかし雑談は、言葉をふわっと受け止め、それをまた緩く投げ返すようなもの。あまり真剣になりすぎないほうがいいのです。
 ダラダラ話す相手に、「で、結局、何を言いたいの?」「結論から言ってもらえるかな」などのように畳みかける男性もいますが、こういうタイプも雑談が苦手です。言い方を換えれば、「ノリが悪い」「空気が読めない」人かもしれません。

 雑談は質疑応答でも議論でもありません。なんとなく場の空気をつくるコミュニケーション術だと覚えておきましょう。

気の利いたことを言う必要はない

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最近、なにかと目にすることの多くなった「雑談力」という言葉。「イケメンとはコミュニケーション力である」なんて言われるほどの現代で、確かにスムーズな人付き合いには他愛もないような会話が必要なのは痛感します。でも、わざわざ雑談に「力」なん...もっと読む

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