ベトナムツアーの攻め方と令和時代に考えるオプショナルツアーの選び方

旅行が趣味で、ほぼ毎月のように旅行に出かけている経済評論家の佐藤治彦さん。この連載では、旅をもっと楽しく、お得にする方法、あまり知られていない旅の情報を紹介してきます。今回はビジネスクラスで行く格安のベトナムパックツアーと、オプショナルツアーの選び方について、ツアーレポートをお届けします。

ビジネスクラス使用4泊5日12万円

 2020年1月にHISのお得なツアーで8年ぶりにベトナムのホーチミンをひとり旅して来た。

 安ホテルではあったけれど市内中心部で立地は最高。ベトナム航空のビジネスクラスを使って4泊5日で12万円弱というびっくりツアーだった。

 HISは毎年このような価格でのツアーを出しているので、数年前から狙っていたのだが、どこかに落とし穴があるのではないかと思っていた。ところが、空港とホテルの送迎や高級レストランでの夕食やフルコースランチまでついていて本当にお得だった。 
 暖冬とはいえ寒い日本を飛び出してTシャツで過ごす休日は最高にいいものだった。 到着日はホテルでゆっくりし、2日目は初めて徒歩で町歩きをしながら、3日目以降のプランを考える。
 3日目はメコンデルタツアー、4日目はテレビで見た不思議なアミューズメントパーク、スェンティン。5日目の早朝のフライトで日本に帰国した。

 ベトナムを巡るツアーの環境は毎年のように変化している。
 日本航空、全日空は、ホーチミン、ハノイに1日2便以上のフライトがあり、ベトナム航空は、さらに中部のリゾート地ダナンにも直行がある。さらに、ベトジェットというLCCも飛ぶようになり、思いたったらすぐいける場所になった。
 日本から一番遠い南部のホーチミンでも東京から往きは6時間、復路は5時間30分だ。
 台湾よりは少し遠いが、シンガポールよりも近い。機内食と映画1本、そして少しの仮眠で到着するという距離になっている。
 そして後ほど紹介するが、今年2020年はベトナム旅行の環境が大きく変わることも注目だ。

ベトナム旅行の攻略法は、
ざくっと掴んで、のんびりリピートするのが一番 

 日本人が1週間未満の短い時間で訪れるベトナムツアーには次のようなものがある。
 北のハノイと世界遺産ハロン湾をめぐるツアーや南のホーチミンとメコンデルタツアーなどを盛り込んでの休日。
 中部のダナンのリゾートツアー、中部の主要都市、フエ、ホイアン、ダナンの世界遺産を中心に巡るツアー。
 これらが3泊5日くらいから楽しむことができる。

写真:メコンデルタのそばの長永寺(ビンチャン寺)で佇む僧侶

 いつかはベトナムに行ってみたいと思われる方にオススメなのが、4泊6日くらいで、北部から南部の主要な観光スポットを駆け足でめぐるベトナム縦断ツアー。
 私は、まずはこの縦断ツアーでベトナムを見て回り、次からは、今回私が参加したような航空券とホテル、空港の送迎がついたほぼ自由旅行のようなパック旅行に参加することをオススメしている。

 例えば、縦断旅行なら、個人で行くのはちょっと難しい、世界遺産にもなっているプチアンコールワットと言いたくなる、ミーソン遺跡にも簡単にアクセスできる。一度に行くから北部と南部のベトナムの違いが手に取るようにわかるのだ。
 ただし、短い時間で巡るのでハノイもホーチミン も物足りなく感じるものだ。 
 特に現役で働かれている方は、せっかくの休日なのだから、のんびりした時間がほしいはずだ。 観光も行きたいけれど、ゆっくり町歩きやエステで癒されたい。アフタヌンティーやベトナム料理、雑貨探しなどを楽しむ時間を取るためには、自由時間が確保されたもののほうがいい。
 しかし、ベトナムのパックツアーは自由時間を探すにしても短い時間しか取れないのだ。
 それなら、まずは主要な観光地を抑える縦断ツアーに参加。次回は、ダナンのリゾートをゆっくり楽しみたいと思ったら、ダナンの3泊5日のほぼフリータイムだらけのパック旅行でリゾートを楽しみながら、現地でその日の気分に合わせて遠出してフエの街を日帰り観光してみる、というようなこともできる。

写真:長永寺
両替は街中で、現地ツアーは安宿街で 

 次に旅行には不可欠、ちょっと気になる両替事情についてお話ししたい。
 最近はクレジットカードから現地のATMで現金を引き出す人も多いが、日本円からの両替ならば、日本国内の空港でのベトナムドンの両替レートは良くない。
 ベトナム、現地での両替事情は空港→ホテル→両替商という順番で良くなる。

 ベトナムの通貨200ドンが1円というのがざっくりした両替率なのだが、空港と街中のレートのいい両替商では5%近くレートが変わる。
 空港だと1万円は200万ドン、街中の両替商だと210万ドンと、ちょっと無視できないくらい違うのだ。
 私はベトナムドンを少しは次のベトナム旅行用に残して帰国し、次も街中に着いてからレートのいい両替商で交換することにしている。

 各地のレートのいい両替商はネットでググると色々と出てくるので自分の滞在ホテルとの距離を考えてメモしておくといい。町歩きの途中で寄って両替するのが便利だ。 
 私は到着した日にも前回残したベトナムドンがあったので、ホテルの前のコンビニでビールを買って飲んだ。

写真:いまベトナムでは飛び出すグリーティングカードがお土産の定番

 ベトナムのビール事情は、コンビニでも、現地ビールの代表格、333などが60円くらい、日本のサッポロビールは少し高めで80円くらい。嬉しくなってしまう。
 現地の物価のことで最新事情を付け足すと、HISのパンフにあったホーチミンの銀座・ドンコイ通りにあるラッキープラザ3階のスーパーに行ってみた。
 ツアーのバスも止まって団体も来るところなので高いんだろうなあと思いつつ見て回った。
 ところが、そこが安かった。
 ホーチミン観光の定番コースに入るベンタン市場がある。雑貨やお茶、チョコレートなど土産物になるものも売っていて、ラッキープラザのチョコレートなど同じものをいくつか売っていたので、ベンタイン市場の中の店を何軒か値段を聞いて回ったし値切っても見たのだが、当初の設定金額はラッキープラザの3倍、交渉しても1・5倍にしかならなかった。
 ラッキープラザは日本人の観光客御用達で、日本語で商品説明も書いてあるし、何しろ回転がいいので商品も新しく信頼感も高い。そこが一番安いとはびっくりだ。
 ちなみにラッキープラザはビールも一番安かった。コンビニよりも安かった。

写真:ホーチミンのバックパッカー街、ファングーラオ

ホーチミン発、メコンデルタ日帰り900円ツアーに参加してみた 

 2日目には観光地を街歩きしながら、翌日以降の作戦を立てた。
 ホーチミンには8年ぶり5回目なのだが、20年くらい前に参加したメコンデルタツアーが忘れられなくて、久しぶりに参加してみることにした。
 これは、ホーチミンを朝出発し2時間ほど南に車で向かう。そこはメコン川の下流でボートに乗る。途中で手漕ぎの小舟に乗り換えて草木が生い茂る狭い水路を進む。途中でフルーツやランチを食べてバスに乗ってまた日が落ちた頃に戻って来るというもの。
 日本語ツアーもあるのだが、現地発ツアーに参加した。
 景色や雰囲気を楽しむもので、特に解説は不要。集合時間を確認できればなんの問題もないからだ。

写真:風情ある狭い水路をめぐるメコンデルタツアー

 ベトナムの現地ツアーは価格がバラバラだ。
 今回参加したメコンデルタツアーも、ハノイからの日帰りハロン湾ツアーも、申し込む現地旅行代理店で値段が全く違うのだ。
 例えば、今回のものなら、少人数ツアーの7000円くらいから、私の参加した大人数で行く、あとランチがしょぼい900円のものまであった。いや、この900円のツアーも申し込み場所によって5000円だったり900円だったりするので厄介なのだ。
 ちなみに、今回は参加しなかったが、ホーチミンからの人気ツアーであるクチトンネルツアー。
 これは、ベトナム戦争当時にベトナムの人たちがゲリラ戦で使った地下壕を巡るもの。
 これなどは、現地の入場料500円を除くと、ツアー価格も500円からあった。高いものだと4000円くらい。内容はほぼ同じなので安いほうがいいに決まってる。

 私の参加したものには、ベトナム人カップルとひとり旅の人妻30歳、インド人ファミリー4人組、日本の中年男性2人が現地の夜の女性を2人連れて参加してたし、カリフォルニアからきた20代の2人組の可愛い女子学生、ロンドンでスペイン料理店のオーナーをしているスペイン人と、台湾から来た若い女性もいた。ということで30人以上の大人数と言われていたが、実際は私を入れて16名。

 安いツアーは比較的若い人が多いので楽しい。
 20年前と比べるとすごく現地が整備されていて、価格は高くなるがもう少しローカル色の強いメコンデルターツアーもあったので次回はそちらに参加してみようと思った次第。

真:北部ツアーの定番、世界遺産のハロン湾

 今回のツアーの内容を簡単に説明すると、8時に旅行代理店の前に集合、バスで南に90分。途中土産物屋さんで30分休憩。そこから30分でメコンデルタの船着場に到着。
 貸切中型ボートで中洲にある島へ。 そこで現地フルーツ、お菓子、蛇との戯れ時間などあって、手漕ぎの小舟で20分、リアルジャングルクルーズ、ランチの後、馬車に乗って再び船着場に。
 ボートで島を離れ、バスで帰りに長永寺というフランス建築の影響を受けたというお寺で30分。そこからバスで戻ってくるというもの。
 ちなみに、もしも参加されることがある場合は、午前中は日差しが強いので、陽の当たらないバスの右側がオススメ。帰りは日差しも弱くなってるので、あまり気になりません。
 で、言いたいのはこの安いツアーはどこで申し込めるのか?ということだ。

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佐藤治彦

経済評論家にして旅行マニアの佐藤治彦氏が、73の国と地域を自腹で旅してわかった、旅を堪能するコツと技術! 主要な観光地を効率的に廻ってくれて、チケットやホテルの手配いらず、スーツケースも運んでくれて、何かと便利なパックツアー。一方、自...もっと読む

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