※ 『週刊ダイヤモンド』2019年6月15日号より転載(肩書・数値などは掲載当時)
小野氏は、1983(昭和58)年に大蔵省(現財務省)に入省したバリバリのキャリア組。SBIグループがこれまで財務省出身者を積極的に採用しており、親会社のSBIインシュアランスグループには、同じく財務省出身の乙部辰良社長がいることを考えれば、本来驚くような話ではない。
それでもなお話題に上ったのは、小野氏が2004年に金融庁で保険課長に就いており、その後起こる保険会社の不払い問題で、業界と対峙した経緯があるからだ。
そうした経験・知見があるからこそ、適任者として白羽の矢が立ったのかもしれないが、保険業界と財務省、監督官庁である金融庁が、一般人からは到底計り知れないところで、がっちりと握り合っているような印象は拭えない。
下表は、内閣人事局がまとめている再就職状況の報告を基にして作成した“天下り”一覧表だ。
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