​支援する人にも支援者が欠かせない

自衛隊初の現場の臨床心理士として、トップの利用率と9割の復職成功率を誇り、これまで3万人以上の心を解放してきた玉川真里氏が、落ち込みから立ち直るメソッドをわかりやすく紹介します。『イヤな気分をパッと手放す「自分思考」のすすめ』をcakesで特別連載!(毎週火曜更新)

支援する人にも支援者が欠かせない

 身近にうつの人がいて、なんとかよくしてあげたいと頑張っている。
 気がついたらなぜか自分も涙が出る。疲労感がある。すごくイライラして誰かに当たってしまう……。そんなときは、「もらいうつ」になっている可能性があります。
 その場合、相手とぐんと距離を離すとか、旅行に出掛けてみるとか、自分が患者さんになって治療を受けるなどしたほうがいいでしょう。自分だけで抱えても、改善は100パーセント無理だと思ったほうがいいです。
 自分の大切な人の助けになりたいと思っているのが支援者ですが、その支援者の支援が、どうしても欠かせないのです。
 誰かを支援しようとするなら、自分の味方や自分を支援してくれる人を見つけてから始めてください。
 私も、いろいろな相談窓口にいる人や、上司として部下を見ていかなければいけない人に、「私がついているから大丈夫。私があなたを支援するから、あなたは下の人を支援しなさい」と、いつも声をかけています。
 そういう支援者支援の体制がないと、うつの人の支援はどんな人でも難しいです。専門家でさえもそうです。思わぬところで死なれてしまったりすることもあるし、自分が不調になってしまうこともありますから。
 病院との連携も大切です。病院には、薬や入院という持ち札がありますから、そこと連携することです。
 また、いろいろな人がかかわることでよく起こるトラブルもあるので、そのことも念頭におく必要があります。
 お医者さんと患者さんは信頼関係で結ばれていて、お医者さんは患者さんの利益のために動くので、もし患者さんが「あの人がこうだから」と他罰的に誰かのことを話すと、お医者さんから見て、その人は悪い人になってしまうのです。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

3万人の自衛隊員の心を救った「行列のできる臨床心理士」が教える、自分思考メソッド。

この連載について

初回を読む
イヤな気分をパッと手放す「自分思考」のすすめ

玉川真里

自衛隊初の現場の臨床心理士として、トップの利用率と9割の復職成功率を誇り、これまで3万人以上の心を解放してきた玉川真里氏が、落ち込みから立ち直るメソッドをわかりやすく紹介します。『イヤな気分をパッと手放す「自分思考」のすすめ』をcak...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

catari2020 「いつも誰かに振り回される」を解決する方法を臨床心理士が紹介 https://t.co/n8dwxwYfJj 9ヶ月前 replyretweetfavorite