高齢者からの苦情が急増、外貨建て保険の歪んだ実態

「定期預金の契約をしたと思っていたのに、なぜかドル建ての終身保険に加入していた」

銀行など金融機関の窓口における外貨建て保険の販売をめぐって、高齢者からのそうした苦情が急増している。

※ 『週刊ダイヤモンド』2019年6月15日号より転載(肩書・数値などは掲載当時)

 生命保険協会によると、2017年度の苦情受付件数は2076件。5年間で3.3倍にも膨らんでいるという。

 一体なぜそうしたトラブルが頻発しているのか。それは、銀行が高額の手数料欲しさに販売に前のめりになっているからにほかならない。

 マイナス金利政策によって、企業への融資で利ざやを稼ぎにくくなっている銀行は、貸し倒れリスクのない手数料ビジネスに大きく傾注している。

 契約1件ごとに受け取れる手数料は、投資信託などの金融商品より、外貨建て保険の方がはるかに大きいことから、やっつけの研修でろくな商品知識もない行員が、目の色を変えて窓口で販売しているわけだ。


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 しかしながら、行員の説明がいくら拙いといっても、定期預金の契約がいつの間にか、外貨建て保険に変わっていたというのはにわかに信じ難い。

 そうした苦情が絶えないのは、一体なぜなのだろうか。

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週刊ダイヤモンド 2019年6/15号 [雑誌]

ダイヤモンド社,週刊ダイヤモンド編集部
ダイヤモンド社; 週刊版
2019-06-10

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