堀江貴文ミリオンセラープロジェクトとは?
堀江貴文さんの新しい単行本を出版し、100万人に届けることで世の中を変えようという出版プロジェクト。本の制作過程をすべてニコ生・メルマガで公開し、原稿をcakesで連載しそれをダイヤモンド社から書籍化する。ベストセラーを多数作り出してきたメンバーを集め、従来は完全にブラックボックスだった本づくりの裏側を積極的に公開するまったく新しい枠組みに挑戦していく。
公開会議ニコ生ページ
http://live.nicovideo.jp/watch/lv140817058
■第6回ニコ生出席者
今泉憲志(ダイヤモンド社書籍編集局局長)
柿内芳文(星海社新書編集長、フリー編集者)
加藤貞顕(cakes編集長)
古賀史健(フリーライター)
寺田有希(女優、アシスタント)
中谷基志(堀江さんの同級生)
■堀江さんへの7つの質問
1)堀江さんには「働かない」という選択肢はありえますか?
2006年に逮捕されて会社をやめ、収監されるまでの数年は、仕事と呼べる仕事はしていなかった。それでも、趣味を兼ねたロケット開発をしたり、海外にあちこち飛んだりと、動き回っていた。自分は空白の時間があるとネガティブなことを考え出してしまうので、できるだけ予定を入れていたい人間。つまり、「のんびりしたい」という願望がないので、いくらお金に困らなくなったとしても、自分から仕事をやめてリタイアすることはないと思う。
2)堀江さんにとって「働く」とはどういうことですか?
「働く」ことや「仕事」は、自分にとって、他のことと区別される特別なことではない。極論を言えば、競馬も麻雀もビジネスも、自分のなかでは横並びで、「遊び」と「仕事」の境界は存在しない。ハマって没頭したことが結果的に利益をもたらしたり世の中の役に立ったりしたときに、「仕事」になっているのだと思う。ハマっているときには「仕事」になっていなかったものも、今の自分の身になっているので、すべては「仕事」につながっている。
3)「死」についておそろしく感じますか?
時間があるときに考えてしまうネガティブなことのなかには、「死ぬこと」についての不安も含まれている。考えると嫌になるから、考えないように他のことに集中して時間を埋めているが、それでも常に「やばい」「死にたくない」という気持ちがどこかにある。本当はずっと生きていたいけれど、死だけは今のところどうにもならないので、いつ死んでも後悔しないように、今やれることに全力で取り組むようにしている。
4)自分の長所はなんだと思いますか?
集中力。子供のころから、何でも最後までやり抜くようにしつけられたせいで身についたのかもしれない。ただ集中すると周りが見えなくなって、人に話しかけられたりするといらついてしまう。学生時代も、苛立ちのオーラを隠しきれず、それを言葉で直接ぶつけてしまったりして、ずいぶん周囲を困らせてしまった。今はだいぶ自分をコントロールできるようになり、丸くなったと思う。
5)自分の短所はなんだと思いますか?
実は今は、「これが短所だ」と思うことはあまりない。足が遅かったり、モテなかったり、子供のころのコンプレックスを挙げるとキリがないが、今は身体的にも精神的にも、それほど悩んでいるところはない。ビジネスをやったり刑務所に入ったりしていろいろな人に出会ったことで、人間的に成長できたとともに、だいぶ丸い人間になったと思う。特に、会社をつくって大きく成長させたことが、自分にとって大きな自信につながり、コンプレックスも解消された。今では人に何か自分の欠点を指摘されたときも、そんなに気にしないし、あまり落ち込まないようになった。ヒッチハイクでも異性との交際でも何でもいいから、成功体験を積み重ねたほうがよい。そうするとコンプレックスはやわらぎ、短所は気にならなくなる。
6)堀江さんは10年後にはどこで何をしていますか?
今に集中しているぶん、未来のことは考えていないし、考えるのも好きじゃない。そもそも、人生のロードマップのようなものをつくるのが苦手。次から次へといろいろなものにハマるから、半年や1年スパンの話ならともかく、10年単位の未来に自分が何をしているかなんて、まったくわからない。ただ、10年後も何かにハマって集中しているだろうということは間違いない。「今」だけを見ているからこそ、これだけ一つひとつのことに集中できるのかもしれない。
7)選挙以外で日本を変える方法は、あると思いますか?
テクノロジーだと思う。新しい技術の登場が国境の壁を崩し、人々の行動様式を変える。ソーシャルネットワークによって人と人がつながりやすくなったことも、テクノロジーの成果のひとつ。自分は昔から、「仕組み」が活かされる場をつくることが好きなので、これからも、テクノロジーの効果がうまく発揮されたり、テクノロジーを開発しようという人が増えるような場をつくることに関わりたいと思っている。
■ ニコ生を終えて
どんなに世の中が変わっても変わらないのは、チャンスを全力で取りにいくやつが成功できるということ。なかなかチャンスが訪れないと言う人も多いけれど、チャンスなんてどこにだって転がっていて、それがチャンスとして活かされるかどうかはひとえに自分の気持ち次第。「ノリ」を大事にして、0を1にする一歩を踏み出してほしいし、それが伝えられる本にしたい。