2020年は、私にとっての「恋愛」をいま一度考えてみたい

複数の人と同時にそれぞれが合意の上で性愛関係を築くライフスタイル「ポリアモリー」。昨年、きのコさんは恋人のひとりからモラハラを受けたり、ポリアモリーの身内争いに巻き込まれたりと、波乱万丈な1年を送ったようです。今回は、2019年の振り返りと、2020年の抱負を綴っていただきました。


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こんにちは、きのコです。

今年最初の記事ということで、今回は2019年を振り返ると共に、2020年の抱負を考えてみたいと思います。

恋人からモラハラ、誹謗中傷、ポリアモリーの身内争い…

2019年はとにかく波乱万丈な1年だったなぁ…という感じ。自分がバッシングやモラルハラスメントを受けたことで、表現の自由というテーマや、さまざまなハラスメント被害やそれに対するセカンドレイプの問題について、当事者意識をもってより深く考えるきっかけを得たと思っています。

たとえば、ポリアモリーの身内争い(?)をふっかけられて「フェイクポリアモリー」「セックス依存症」と揶揄されたりレペゼン地球のセクハラ偽装に対して署名活動をおこなったりする中では、「表現の自由とは何か?」「知名度のある人が”するべき/しないべき表現”というものがあるのか?」といったことについて考えさせられました。

また、パートナーIさんからのモラハラや、伊藤詩織さんから受けた取材と彼女にぶつけられた数多くのセカンドレイプを通して、「ハラスメントや暴力について訴えているのに、”個人間のトラブルに過ぎない”と矮小化されたり、“あなたも悪い”とセカンドレイプを受けてしまう」という問題に突き当たりました。そのことで、どうすればハラスメントのないコミュニケーションをとれるのか?という長年の問題意識が、より一段と強くなったと思います。

総じて、傷付きや痛みからの学びが多い年でした。

何より、ポリアモリーというパートナーシップのあり方がどんなに難しいものか、改めて思い知りました。「ポリアモリーのカップル間では、DVが起こりづらい」なんて記事を書いておきながら、まさか自分の身にモラハラが降りかかるとは…。

私がモラハラを受けたのは何もポリアモリーが原因ではなく、たとえIさんと1対1のお付き合いをしていたとしても遅かれ早かれ同じ結末を迎えていたとは思うのですが…とはいえ、「ポリアモリーという形でお付き合いしているのだから、お互いを尊重して対等に向き合えるはずだ」という、無邪気な思い込みが私の中にあったことは確かです。でもそういうコミュニケーションがとれない人がカップルの中にいると、当然ながらポリアモリーはうまくいかない(もちろんモノガミーでもうまくいかないとは思いますが)。

「ポリアモリーだから非暴力コミュニケーションがとれる」のではなく、あくまでも「非暴力コミュニケーションがとれるからポリアモリーができる」という順序で関係性が成立するのだということを、改めて意識したいと思います。「ポリアモリーは優れた人間だけが営める高度なパートナーシップだ」などと大上段に構えることもないと思いますが、だからといって「ポリアモリーは誰にでもできるよ!」と、安直に勧められるものでもありません。

ポリアモリーがモノガミーより偉いわけでも正しいわけでもない。ただ、ポリアモリーに向いている人、モノガミーに向いている人、浮気に向いている人、一途な恋愛に向いている人など、人それぞれに向き不向きがあるのだと思います。

何を今さら?と思われるかもしれないけれど

さて、2020年の抱負。

何よりも、恋愛の文脈でなしに私を大切にしてくれる人たちの愛を受け取って、自分もそんな愛を与えていきたい、と思います。

去年はバッシングやモラハラで泣いたのと同じくらい、いやそれ以上に、友人たちに力付けられ感謝した1年でもありました。

私の話をとことん聞いて、私のために怒り、寄り添ってくれる人たちが大勢いること、自分が多くの人に愛されていることに気付き、幾度となく励まされました。ものすごく傷付いた分、いろんな人からの愛を感じる機会に恵まれたなぁ、と思います。


そして、私にとっての“恋愛”について、いま一度考えてみたい。

さんざん恋愛をテーマに発信しておいて、何を今さら…??と思われるかもしれませんが、とにかくIさんとのディスコミュニケーションからの破局が辛かったので、今年はちょっと立ち止まって、「私は、どんな人と、どんな関係性でいたいんだろう?」ということを見つめなおしたいと思います。

これだけ惚れっぽくて恋愛体質の私が、恋愛はもうしばらくいいかな…と思ってしまうって、よっぽど傷が深いのかもしれません。

癒しがほしい…という気持ちはあるけど、自分にとっての癒しとは、結局アクティブに走り続ける中で得られるものだと感じています。美味しいものを食べるのも、ゆっくり温泉に浸かるのもいいけど、気の置けない仲間と熱い議論を戦わせたり、一緒にイベントを運営したりコンテンツを発信していくことでこそ私は癒される。そういうバイタリティー溢れる人たちと繋がっていたいし、活動していきたいと思っています。

そして改めて、モラルハラスメントをはじめとしたあらゆるハラスメントのない人間関係、暴力のないコミュニケーションがとれる社会を築いていきたい。


去年はだいぶ社会派というか、難しいこと・固いことにも取り組んだので、今年はそれに加えてもっともっと面白いこともやっていきたいと思います。貸切でのサバイバルゲームや、サブカルなイベント(たとえばこんなのとか)やったり、ライブもしたいし、キックボクシングやボルダリングなどサバゲ以外のスポーツもやりたい!

もちろん、ポリアモリーについても発信を続けて、ポリアモリーの読書会や海外の書籍の翻訳、本の発行なんかにも挑戦していきたいと思います。ポリアモリーやコミュニケーション、パートナーシップなどに関するご相談やご質問も、引き続きお待ちしています。

2020年も、どうぞよろしくお願いします。

この連載について

初回を読む
わたし、恋人が2人います。

きのコ

「ポリアモリー」という言葉をご存じでしょうか? ポリアモリー(複数愛)とは、複数の人と同時に、それぞれが合意の上で性愛関係を築くライフスタイルのことをいいます。浮気でも不倫でも二股でもない「誠実で正直な複数恋愛」とはどのようなものなの...もっと読む

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