コンビニ地獄

買いたい商品を予測するAI活用の“未来店舗”

【利点はレジ要員のコスト減だけじゃない】
人手不足問題の解決策として注目が集まる無人レジやキャッシュレス決済。コンビニ大手は実験段階だが、すでに本格導入した企業が福岡にある。“未来の買い物”を体験してみた。

 夕食の買い物客でにぎわうトライアルメガセンター新宮店(福岡県)。“国内屈指のスマートストア”として4月にオープンしたこの店は、一見、どこにでもあるスーパーだ。しかし、入り口のカート置き場を見るとすぐに違いに気付く。

 ずらりと並ぶのは、カートのハンドルの上にタブレットとスキャナーが付いた「レジカート」である。カードをスキャンし、ログインして買い物がスタートする。

 売り場を歩き、欲しい商品があると、バーコードを自分でスキャンしてカートに入れる。ポテトチップスをスキャンすると、タブレットの画面に「おすすめ商品」が現れた。ボタンを押してその商品をスキャンすると、ポイントゲットだ。歩きながらのスキャンの手間は、それほど気にならない。

 一通り商品を選ぶと、精算だ。この店舗には有人レジもあるが、その行列を横目に専用ゲートへ向かう。レジ袋の枚数を入力し、会計ボタンをポチリ。すると、ゲート横に待つ店員がカートの中身を確認し、タブレットの従業員確認ボタンを押す。

 店員が持つ情報端末には客のスキャン履歴がすでに送られており、照合はわずか数秒だった。ゲートを通過すると、ゲート横のプリンターがレシートを出力。レジの行列に並ぶことなく買い物ができた。

140億件のデータで
買い物の途中におすすめ商品を提案

 レジカートは店舗側のレジ要員のコスト削減に結び付くが、その真価はそれだけではない。

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週刊ダイヤモンド 2019年6/1号 [雑誌]

ダイヤモンド社,週刊ダイヤモンド編集部
ダイヤモンド社; 週刊版
2019-05-27

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「開いててよかった」のキャッチコピーで約40年前に誕生したコンビニ。今や全国5.5万店、11兆円市場へと膨れ上がった。急成長の裏側で、現場を支える加盟店の負担は限界に達し、24時間営業の見直しが迫られている。コンビニ業界が抱える構造的...もっと読む

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