恋愛のメリット

数学と将棋以外に興味を持たない詩織に対し、「知的じゃない遊び心」の大切さを説く翔太。心当たりを探っていくうち、ついに「禁断の質問」を口にしてしまう詩織。

ここから、物語はさらに新たな展開を迎えます!

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「ところで、先ほどの質問ですが」

「ん?」

「〝いまの女子高生ってどんな遊びすんの?〟という質問です。私は日本の女子高生が何をして遊んでいるかは知りませんし、興味もありません。私にとっては、ここまでお話ししたような数学的な工夫を考えることが何よりも楽しい〝遊び〟なのです」

「言ってる意味がよく……」

「〝工夫とは、知的な遊び心の発露である〟私なりの『工夫』という概念の定義です」

遊び心。翔太はその言葉をこれまでは多分に〝ふざける〟というニュアンスで捉えていた。その考え方でこれまで生きてきた。真面目なだけではつまらない。少しくらい〝ふざける〟方が人間関係も円滑になるし、世の中をうまく渡っていける。その価値観はいまも変わらない。しかし、その遊び心という概念に違う意味づけをする女子高生がいた。翔太はもう少しこの話を深めたくなっていた。

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shinchan0922 いよいよ、この話題。 約2ヶ月前 replyretweetfavorite