2020年になりましたね!
今年もよろしくお願いいたします。
まあ、これを書いているときはまだ2019年だったんですが……昨年は色々と節目の年になりました。
年明け早々「ギックリ首」なるものになり(まじで1ミリも動かなかった)、XJAPANのYOSHIKI様のような首コルセットを巻いて通勤する日々から始まり、聞き慣れないビジネス用語に、資料作成、会議のアテンド……
「遅れてきた新卒(中途?)社会人研修」は思っていた700倍キツかったっす。
この世に生きる皆さんは本当にすごい。心から尊敬します。マジリスペクト。
ていうか、パソコンとお友達になってからずーっとずーっと思っていたんですが……
キーボードの「CapsLock」ってボタン何なの?!
こちとらなぜか「あ」母音のワード打ち込むことが多すぎて、「A」ボタンをめっちゃ押すのよ。
なのに「CapsLock」ときたら、「A」ボタンの隣にあるもんだから、うっかり打ち間違えると突然konnnahuunikyuuniro-majino raretuga!!!!(こんな風に急にローマ字の羅列が!!!!)
しかもまあまあ大きいのよ、そのボタンのサイズが。手ぐすね引いて待っているのよあいつは。
全国の、いや、全世界の「CapsLock」ファンの方には申し訳ないけど、あのボタンの配置ちょっと考え直してほしい……。
って、すみません、新年から謎のボヤキ&シャウトしてしまいました……。
さあ! 気を取り直して2020年一発目のこう見えてMJ始めましょうか……!
アニバーサリーイヤーの幕開け
私が第92期生として合格した年、宝塚歌劇団は創立90周年。
普段の公演とは別に、周年記念の特別イベントもたくさん開催されていた。
とってもありがたいことに、宝塚音楽学校に合格したばっかりのピッカピカの1年生である92期生も出演させてもらえることになった。
その中でも特に印象に残っているのが、「90周年記念運動会」。
宝塚歌劇団では10年に一度、大会場を借り切っての運動会が開催される。花組・月組・雪組・星組・宙組・専科さん(特定の組に属さないスーパー団員さんたちのこと)と音楽学校生の総勢500名以上がリレーや玉入れなどで競い合い、舞台上では見られない姿をファンの方々に楽しんでいただくスペシャルイベントだ。
私達最下級生も沢山の種目にエントリーさせてもらえるだけでなく、専科さんと、一期上の本科生の方とひとつのチームとして「入場行進」をすることができた。
まさか、宝塚の板を踏む前に「大阪城ホール」で初舞台を踏むことになるとは……。
受験生の頃には思ってもみなかった大舞台への出演に、私の心は弾みに弾んだ。
「このチームで行進するということは……お稽古とかも一緒にやったりするのかな……ということは、憧れの専科さんたちがゼロ距離に……うふふ」
と、気持ち悪めの笑みを浮かべ、その日を楽しみにしていた。
……このあと、途轍もなくハードなお稽古が待っているとも知らずに……。
数日後、運動会本番に向けた特別練習が始まった。
入場行進の曲は、その当時一世を風靡していた『マツケンサンバ』。
(この曲に合わせて行進するのかあ……)と、ノーテンキに聞いていた私に、先生は
「振り付けとフォーメーションは〇〇日からお稽古します」と告げた。
……振り付け……振り付け?!
行進に振り付けがあるの! なんか誰かが先頭で旗持ってみんなでついていく感じのやつじゃないの?!
入場行進の概念を初っ端から覆された私に、先生は更に追い打ちをかける。
「一週間後に全体で合わせます」
……一週間! みじか! 間に合わぬ! 無理じゃ。
というのも、当時の私はといえば、ダンスの振り付けなどの覚えが悪く、それぞれの振りを「自分なりのワード」で名付け、それを唱えながらでないと正しく踊ることができなかったのだ。
普通の振り付けだと、その曲の拍子と小節数に合わせ、振付師さんが「ワンツースリーフォー・ツーツースリーフォー」みたいなカウントを取りながら教えてくれて、それを覚えるという形を取るのだが、私の場合、そのカウントがどこのカウントかすぐわからなくなるので、
「ワンから歩いて右回りスリーフォーその後しゃがんだと思いきやジャンプ」
みたいな、誰にも、本当に誰にもわからない自分だけのカウント(もはや呪文)の取り方でなんとか覚えていた。
こんな謎のメソッドなので、まずはすべての振り付けに名前をつけなければならず、その手間のせいで、一曲を覚えきるまでに一週間以上かかる。
でも、一週間後に合わせるということは、それまでにも何度かは一期上さんとの自主稽古が入るだろう。上級生の方々と合わせるときまでにすべて名付けなければ。
やるぞ、やってやる。マツケンサンバのゴットファーザーになってやるんだ……!
……ここから私の怒涛の命名大会が始まった。
♪あーあ恋せよアミーゴ☆おっどっろっセニョリータ☆
……ここらへんはいい。まだ、自分の場所へ猪突猛進に進み、センターの轟悠さんをヘイヘイヘイと盛り上げる部分だし、正直、前の人の真似をすれば何とか形になる。
だから「TPOタイム」とでも名付けておけばいい。
問題は……サビだ。