最近冗談かと思った二つのニュースです。
今回は、一体なぜこんなことになるのか、考えてみました。
音が許せないのは、「音を出す人が許せない」から
「子供の声がうるさい」という苦情、子育てしている人には切実じゃないでしょうか。
日本で子育てしてみると、実際に、ボール遊びできる公園がめっきり減ったことに気づきます。
私たちが子供の頃、許されていたことが、禁止されてるのです。
「今の子たちはゲームばかりして」と言いますが、それには理由がある。
大声を出すことも禁止!と言われたら、子供はゲーム機を持って公園に集まり、静かに座って遊ぶしかなかったりする。
それにしても、ボール遊びの「音」が許せないと思うのはなぜか。
おそらく、「音を出す人たち」が「誰」なのかによるのではないかと。
つまり、相手に対する憎しみや嫉妬などの感情があるのかな、と思います。
この記事では、人口減少と高齢化により、高齢者が増えたこと、コミュニティが分断され、人々の距離感が広がったことを指摘しています。
かつての日本は子供が出す音も「まあいっか」で容認している時代があったのです。自分の身内にも子供がいればお互い様、となる。しかし、普段から子供が身近にいないと、その想像ができずイライラする。
それにしても伝統行事についても苦情が来るというのは驚きです。
「除夜の鐘」をついている人たち(または楽しんでいる人たち)への憎しみを募らせている人がいるのかな、と。
なぜ日本の高齢者は怒りっぽくなるのか
子供のボール遊びに苦情を寄せるのは主に高齢者が多いそうです。
欧米に比べて日本のお年寄りは、なぜか不機嫌なことが多いらしい。この記事によれば、
なのだそうです。さらに高齢者側からの声も寄せられています。
「暇なんだ」「話し相手が欲しい」「自分にイライラしている」「私たちは一生懸命働き、そのおかげで日本は先進国入りをし、東京オリンピックまでやれた。お国のために働き続けてきた私たちの言動を大目に見てほしい」「昔のように3世代が一緒に暮らすことも、お寺で法話を聞いた後に他の信者と会話を楽しむことも少なくなった。人生に対する不安や不満を誰も本気で聞いてくれない。老年期は寂寥(せきりょう)感がつのるばかり」などといった声が集まった。
孤独でイライラしていて寂しいため、不寛容になる人が増える。また、高齢になると音に敏感になり、子供の声が辛いと言う人もいるようです。
これこそが、日本の高齢化社会の現実ってことなのかもしれません。
不思議な日本独特の「音世界」
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