つながることの、なにがいいのか

「モテる文体とはなにか?」を徹底的に分析する連載です。今回は、恩田陸さんの「脳内にすらすら流れ込んでくる文章」について解説します。書評ライター・三宅香帆さんの著書『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』から特別収録。


恩田陸の快速力
ここぞという部分が、はっきり伝わってくる。



文章の中で、「接続詞」とはなかなかに悩ましい存在です。
使い方一つで、文章全体を美しくまとめることもできる。
一つ間違えれば文章全体を混乱させることもある。
感覚的に使うわけにはいかない難物です。

接続詞とはもちろん「だから」「しかし」「また」「そして」「なぜなら」など、文章を円滑に読ませるために欠かせないものですが、たとえばもし私が先生で、小学生に作文を指導することになれば、やっぱり「まずは接続詞をきちんと使いましょう」って指導すると思います。

「けさの天気は晴れでした。“しかし”お昼から雨がふってきました。“だから”もっていた傘をさしました。“そして”カッパをきました。“なぜなら”雨にぬれるといろいろこまるからです。“たとえば”服がよごれます。“また”風邪をひくこともあります。“ようするに”雨にぬれてかえるとおこられるのです。“とりわけ”おこるのはお母さんです。“さて”どうでもいい話はこれくらいにしましょう。」

という具合に、接続詞をしっかり書くと、すらすらと読みやすくなります。
伝わりやすい文章を書こうと思ったら、一文一文に接続詞をあてがうのは基本中の基本です。

しかし! 
接続詞が多くなればなるほど、だんだん文章は“鈍くさく”なるんです。
あえて、そういう効果を狙うならばいいけれど、上級者のあなたには、こんな書き方もあることも知ってほしい。


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文芸オタク女子の バズる文章教室

三宅香帆

こんな書き方もありだったのか! 文芸オタク女子が暴露する、「モテる文章の秘密」がいっぱい。文章を書くという行為が、今よりもっと面白くなるはずです。

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コメント

ksk28 たいせつな接続詞のお話です。→ 9ヶ月前 replyretweetfavorite