●ボーダー二つの世界
スウェーデン・デンマーク合作。いわゆる「北欧ミステリー」にカテゴライズされるらしい。これもヤラれたなあ。なんなんだ……という破壊力。
自分で言うのも何ですが、本当にこの通りなんですよ。
監督曰く、「クレージーな人々がクレージーなことをするようなものが作りたい」。も、その通りな映画。ぶっ飛びすぎ。
●ゾンビ 日本初公開復元版
おいおい、1978年の映画を入れるなよと怒られそう。
しかも本作、かなりの曰く付き。成年指定が付かないよう、ゾンビが人間に噛み付くなどの残酷シーンは、脱色加工やストップモーションが掛けられている。 それだけじゃない。冒頭に、「惑星が爆発し、緑色の光線により死者が甦った」と、勝手に作った映像とテロップが加えられている。もちろん本編も一部カット。 現代だったら完全にSNS炎上案件。
だけどこのオリジナルすぎる日本版があったおかげで、当時の子どもたちは劇場で観られて、成長して様々な分野で活躍するクリエイターになった。
クリエイターかどうかはさておき、僕も自分でも気づかないうちに、大きな影響を受けていたのだと、およそ40年ぶりに観て気が付きました。
『バイオハザード』だとか『ワールド・ウォーZ』』だとか『アイアムアヒーロー』だとか、大ヒットしたゾンビフォロワーはいっぱいあるけど、78年のこの『ゾンビ』だけ観れば間違いなし。他は亜流(断言)。
連載している『散歩の達人』2020年2月号にもっと詳しくゾンビ考について書きました。ぜひ🧟