第3章 from 2004 to 2013
事件と裁判、収監。多くのモノを得て、 そしてすべてを捨て去るなかで僕が こだわり続けたこと。
そして人と人との「信頼」について、 いま一度考えてみる。
<後悔>
良いこと・悪いことは表裏一体。 だから過去も未来も あれこれ「考えない」。
2004年からの激動の出来事は、語るまでもないだろう。
ライブドアの近鉄バファローズ買収計画からのプロ野球参入の夢、ニッポン放送株大量取得、広島6区からの衆議院議員選挙出馬、そして東京地検によるライブドア家宅捜索……この間、3年も経っていないのだ。
当時は、僕は30代前半の若さで、日本で最も有名な起業家だったと思う。
ほとんど毎日のようにメディアで堀江貴文の名前が取り沙汰された。
あの数年で、ホリエモンの世間のイメージは決まってしまった。
もう過去のことなので、当時について何を聞かれても、いまさらどうでもいい。
あまりに多くのモノを得て、あまりに多くのモノを捨てることになった、常人では経験しがたい特殊な経験だったと言えるかもしれないが、すべて終わった話である。
現在では本当に、「ああ、そんなこともあったね……」ぐらいの気持ちだ。
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