大学教授になる実態と資質

「社会人教授」研究の第一人者である松野弘教授に、大学教授という職業とそれを目指す秘策を聞いた。

松野 弘(まつの・ひろし)
千葉大学客員教授/大学未来総合研究所所長/博士(人間科学)。1970年早稲田大学第一文学部社会学専攻卒業、日本大学文理学部教授、千葉大学大学院教授などを経て、現職。

【Q】大学教授とはどんな職業ですか

 まず、意外に思われるかもしれませんが、わが国では大学教授になるための、明確な法的資格要件が存在しません。

 例えば、医師・歯科医師のように、医学部や歯学部といった特定の大学や学部を卒業することも求められていません。

 大学院博士後期課程(博士課程)を修了して与えられる「博士号」ですら、必要要件とされていないのです。

 一方で、同じ教育職として、小、中、高校の教員と近い職業であると連想する人もいるでしょう。

 これらの学校教育の教師は生徒に対して、教科書に沿った形の教育を行う「先生」という点で、大学教授とは大きく異なります。

 いわゆる大学教授とは、自分の専門分野の研究を日々行い、その成果を学術的な論文や著作にして社会に発信する「教育者」であり、「研究者」というわけです。

 大学教授の評価は、それが第一であり、長期にわたる地道な努力の積み重ねが求められる職業といえるでしょう。

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社会人から大学教授になる方法

週刊ダイヤモンド

社会的な地位の高さと安定した収入──。誰もが一度は憧れる職業、それが大学教授だ。近年、国は、全国の大学に社会人経験を積んだ人材を実務家教員として迎え入れることを決めた。すなわち、誰しも大学教授になれるチャンスの到来だ。その実態を徹底解...もっと読む

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