相手に理解してもらえる、話し方のコツ
―スピーチやプレゼンを行うとき、相手にしっかり聞いてもらうには、どういう話し方をすればいいのですか?
司宅也(以下、司) 話し始めが肝心です。3歳児に絵本をゆっくり読み聞かせるようなペースで話し始めれば、「私は一方的に情報を届けるのではなく、あなたに理解してもらいたいんです」というメッセージを送ることができます。すると、相手は「この人は私にわかるように気遣って話してくれている」と受け取ってくれます。常に相手本位のサービス精神を持って話そうとすることが大切です。
―そのまま、ずっとゆっくり話し続けたほうがよいのでしょうか。
司 いえいえ。徐々にスピードアップしていってもOKです。ただ、相手にもっとも訴えたい場面だけは、話すスピードを極端にゆっくりにするようにしてください。メリハリをつけることで、大切な情報を相手の脳にインプットすることができるんです。
―確かに、メリハリは必要ですね。
相手の心に響く、声色のコツ
堀澤 スピードでメリハリをつけることができたら、次は声に色を付けてみましょう。声を出すときに色を思い浮かべて、「その色の声を出している」とイメージしてみてください。たとえば、情熱を伝えたいのなら、赤い色を思い浮かべながら話すんです。そして、話を論理的に展開したいときは、冷静な青色を思い浮かべるとよいでしょう。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。