父からの手紙

もうすぐ2019年も終わります。来週はもうクリスマス。7回目のクリスマスを迎えた「ワイングラスのむこう側」は、若い男性客が店にやってくるところから始まります。彼が取り出した一枚の手紙には、いったいなにが書かれていたのでしょうか。

いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。

先日、まだ若い男性がお店にいらっしゃいました。「ヴィオニエのワインありますか?」と仰るので、若いのによくご存知だなと思いながら、お店にあったヴィオニエのワインをその方にお出ししました。

すると彼は、ワインのラベルを確認して、「このワインを輸入しているの、親の会社なんです」と仰るんです。

「え? ということは、宮田さんのお子さんなんですか?」と僕がたずねると、「宮田です。僕、宮田武志といいます」と答えました。

僕は色んな記憶が蘇り、とても懐かしい気持ちになりました。すると彼は「もしよければ、この手紙を読んでいただけますか?」と、少し色あせた便箋を取り出しました。

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ワイングラスのむこう側

林伸次

東京・渋谷で16年、カウンターの向こうからバーに集う人たちの姿を見つめてきた、ワインバー「bar bossa(バールボッサ)」の店主・林伸次さん。バーを舞台に交差する人間模様。バーだから漏らしてしまう本音。ずっとカウンターに立ち続けて...もっと読む

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コメント

yriica 深夜に読むんじゃなかった。。すごくいい話。 10ヶ月前 replyretweetfavorite

uematsuk 泣いた。 10ヶ月前 replyretweetfavorite

asyara28 小説のような話しって何度か聞いたこともあるけれど、その中でも上質な話しですね。 https://t.co/hCaJvOb2vq 10ヶ月前 replyretweetfavorite