多様性のある社会でうまくやるコツ

日本では依然として空気を読むことを求められがちですが、価値観や考え方が多様化した社会では空気を読むことはむずかしいもの。そういう社会でお互いがうまく付き合っていくにはどうしたらよいのでしょうか?

日本にも外国人が増えつつあります。
コンビニなどで外国人の姿を日常的に目にするようになったのではないでしょうか。

前回、マレーシアの学校では、個人の判断で行事に参加しないことがあると書きました。

多文化社会では「空気」が読めなくなるんです。
「何考えてるかわからない人」がどんどん入ってくるからです。

実は日本もそうなってるかもしれません。私が住んでいた地域には、外国籍のお子さんが結構いました。保育園にも、中国籍、韓国籍、米国籍などの方がいたりします。すると、「読まなければならない」空気って薄くなります。

例えば、クラスに日本人の他に中国人と、マレー人、インド人が混じっていたら、おそらく「以心伝心」は難しくなります。例え行事にこない家庭があったとしても、「それぞれ、事情があるんだろうな」っとなり、必要以上に立ち入れない。「今日は私の宗教の大事な日なので帰ります」「お祈りなので失礼します」ということが、日常的に起きるのです。

マレーシアはすでにそうなっています。

マレーシアは、多数派のマレー系の他に、華人とインド系が住んでいて、それぞれの宗教や民族の習慣が違います。マレー系のほとんどがムスリムです。華人には仏教徒もいれば、キリスト教徒もいて、数少ないですがムスリムもいます。インド系にもヒンズー教徒、イスラム教徒、仏教徒、シク教徒などがいて、それぞれバラバラです。さらに少数民族がたくさんいます。

こういう習慣や考えの違う相手と何かをするためには、最低限の部分を共有するしかありません。そして、お互いの習慣を尊重する、という思想があります。


モールがクリスマス一色になる時期

国教がイスラム教のマレーシアですが、この時期はどこのモールに行っても、クリスマスの飾り付けでいっぱいです。私の通っているジムや住んでいるコンドミニアムでも、この時期はクリスマス一色になり、クリスマス・ソングがかかってたりします。

私は最初マレーシアに来たとき、これがとても意外でした。

「イスラムの国なのに、なぜクリスマスを大々的に祝うのだろう」と。でも、後から、この国にはキリスト教徒もヒンズー教徒もいて、それぞれのお祝いを尊重するのだということを知りました。

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怒らない力—マレーシアで教わったこと

野本響子

編集者・ライターの野本響子さんがマレーシアで暮らし始めて感じたのは、日本にくらべて驚くほど寛容なマレーシアの社会。「迷惑は掛け合うのが当たり前」「怒る人ほど損をする」など、日本の常識からしたら驚くことばかり。 この連載では、そんなマレ...もっと読む

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コメント

_reiwa_0501 「みんなちがって みんないい」という言葉を思い出しました。認め合える、助け合える多様性社会って素敵ですね。 11ヶ月前 replyretweetfavorite

Lave_chamo 「察してちゃん」がいなさそうで羨ましい。「察してちゃん」がいると本当に重くて手間で面倒w 11ヶ月前 replyretweetfavorite

Seina 各宗教行事がそれぞれ存在するとその前後に強盗に遭遇する率が上がるので注意が必要です。ぼっとしてる部外者は格好のターゲット。 https://t.co/7I5NrbHPPK 11ヶ月前 replyretweetfavorite