自己肯定感を持つことの大切さ

「すぐにびっくりする」「うるさい場所を嫌がる」…。5人に1人といわれる敏感気質(HSP/HSC)のさまざまな特徴や傾向を解説。HSCの子を育てる親向けに、「敏感である」を才能として活かす方法を紹介します。『子どもの敏感さに困ったら読む本』をcakesで特別連載!(毎週木曜更新)

自己肯定感を持つ

 では、この三角形の負のサイクルを断ち切るには、どうしたらいいのでしょうか。
 まずは、「自分が自分に対して」攻撃してしまうのを止めることです。自分で自分を責めないようにすることです。
「意気地なしだ」と言われ、言い返せなくて帰ってきたら、自分の心に「意気地なしではない」と言ってあげる。具体的に自分のいいところを挙げ、「意気地なしだったらこういうことはできない。立ち向かう強い心をちゃんと持っている」と言って、自分に自己肯定感を持たせてあげるといいのです。
 自分で自分を責める回路に入ってしまわないようにするわけです。
 それには、ふだんから自分の本音を大切にする習慣を持ち、自分が「こんなことをしたい」「あんなことをしたい」という本音を出しやすい環境にいることです。
 お母さん、あるいはお父さんでももちろんいいですが、自分と話すことで怒りや不満を解消してしまうことができれば、気持ちを高ぶらせて爆発するようなことも減るはずです。
 最終的には、外で起きたことにはその場で相手にきちんと言い返せるようにするのがいいわけで、そうするためには、自己肯定感が大事なのです。

 いじめというのは、どんな理由があるにしろやってはいけないことです。たとえやられた側に何か落ち度があったとしても、いじめていい理由にはなりません。やったほうが悪いのです。
 ところが、HSCは相手のことを思ってしまう性質を持っているので、いじめられても、「相手は悪くない、グズグズしていて怒らせてしまった自分がいけない」などと言う子が少なくありません。相手を責めることができなくて、自分のほうが悪いんだ、と考えてしまうのです。優しさといえば優しさなのですが、それが自我の弱さとなって、本人を苦しめてしまいます。

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子どもの敏感さに困ったら

長沼 睦雄

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コメント

Chuck_euoni HSCに限らず、これから親になる人は座学でこういうの受講したほうがいいと思うわ 10ヶ月前 replyretweetfavorite