苦労した人は、人生の波乗り上手
落ち込みがひどいときは、「自分は役に立たない存在だ」という思いも生まれます。今まさに、そう思っている人もいるかもしれませんね。
でも、絶対にそんなことはありません。本当に役に立たない人などいません。そこを忘れてはいけないのです。
弱いときを過ごしたあなたには、弱ったときの過ごし方がわかっています。そうするとあなた自身のマニュアルがつくれます。
もしかしたらこの先、何かの病気になるかもしれないし、老人になれば身体が衰えてきたりします。人生のいろいろな時期に落ち込みはやってきます。そのときに、「なんとか乗り越えた」という経験があると、それによって人生の波乗りが上手になっていくわけです。
ですから、自分と向き合っていない人よりも、苦労の仕方がすごく上手になっているはずなのです。人の役にも立ち、自分の将来の役にも立ち、こんなラッキーなことはないのです。
弱いあなただからこそ、落ち込んだあなただからこそできることがたくさんあります。だから、それはラッキーだと思いましょう。
「言い換え」の習慣であなたの強みはどんどん増える
自分の弱みは、強みに変えることができます。「自分にこういうところがあったからこそ、こういうことがわかった」と言えるからです。
私は「言い換え辞典」が作れそうだと思うくらい、どんな人のネガティブな話もポジティブに変える自信があります。
「私、気弱でいつもビクビクしているんです」
「それって慎重っていうことじゃないの?」
第2章の、いろいろな弱みを持つ人の長所について語った部分は、そんな日頃のクライアントさんとのやり取りが元になっています。
弱さと向き合えば向き合っただけ、それは強みに変えることができるのです。言い換えしなくても、向き合うだけで十分なのですが、言い換えができるようになるともっと楽しくなります。
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