サッカーの素人が長友選手を抜ける理由

一般的に、選択肢が多いことは、戦術上有利に働きます。サッカーでディフェンスと対峙する場合にも、選択の幅を狭めないことがオフェンスの立場を優位にします。

左右分業。縦にも中にも行ける状態を保て

前回、「中へ行きたければまず縦へ」ということを説明しましたが、この章では「左右分業」という考え方を説明します。

たとえば試合中に左サイドから中にドリブルをしてシュートやパスを狙いたい場面があるとします。正直に中に行こうとしてもディフェンスに気づかれてしまいますから、まずは相手を騙すために縦に行くフリをします。このときに、せっかく縦に行くフリをしても体全体が中を向いていたら、おそらくディフェンスはそのフェイントには引っかかってくれませんよね。

ここで大切になるのが姿勢です。心の中では中に行くと決めていても、ディフェンスにはそれを悟られないように縦と中のどちらかがわからない状態を作る必要があります。そこで登場するのが左右分業の考え方。体を左右に分けて、左半分は縦のスペシャリスト、右半分は中のスペシャリストになるのです。

と言っても、左と右で体の向きを変えるなんてできっこないって思う人がいるかもしれませんね。サッカーの世界ではディフェンスと真っ正面で向き合うことを「正対する」と言いますが、この正対した状態を作ると、ディフェンスはオフェンスが縦に来るのか、中に来るのかがわからなくなります。

左右分業の姿勢とは、ディフェンスと向き合い、オフェンスがどちらに行くかわからない状態を保つということなのです。左右分業の姿勢を保ったまま、絶対に勝てる位置に忍び込むことができれば、相手も「抜かれてしまう」という危機感をもち、重心が後ろ寄りになることもあるでしょう。その瞬間に中へ切り込めば、あなたはきっと中へのドリブルを成功させていることでしょう。

ドリブルで抜く8つのパターン
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99%抜けるドリブル理論入門

岡部将和

ほぼ確実にドリブルでディフェンスを抜く方法があります。その方法と、それを実践するテクニックを身につければ、誰でもディフェンスを抜けるようになるのです。そうなったらサッカーはもっと楽しくなるはず。現役日本代表にもドリブルを伝えるドリブル...もっと読む

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