使える哲学

今なぜ【東洋思想】なのか? #2 日本思想

故スティーブ・ジョブズ氏やセールスフォースのマーク・ベニオフCEOら著名経営者のほか、グーグル、ヤフーといった米国シリコンバレー企業が研修に取り入れるマインドフルネス瞑想。その源流は日本や東洋の思想だ。日本人として西洋哲学と並ぶもう一つの思想潮流も押さえよう。

(前回→#1 中国思想

#2 日本思想

 古来、日本に存在した自然崇拝としての原始神道(古神道)が、神道へと発展していった。特に天武天皇のころ、天皇は神の子孫であるという神話イデオロギーが成立した。538年、仏教が正式に日本に伝えられて以降は、仏教が権力闘争の道具として利用される形で、一気に日本思想のメインストリームとなっていった。

 奈良時代には鎮護国家思想の下、盛んに国家仏教が形成され、鎌倉時代には民衆にも広がり、革新的な宗派が次々と生み出されていった。もその一つだが、とりわけ近代において鈴木大拙が英語で世界に広めたことで、日本を代表する思想になっている。

 武士道もまた海外の人たちを魅了してやまない日本の思想の一つである。新渡戸稲造の『武士道』が有名だが、実は本来の武士道は戦国時代に戦のための指南書として誕生したものである。

 ほかに武士の思想としては、江戸時代の儒学が挙げられる。

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週刊ダイヤモンド 2019年6/8号 [雑誌]

ダイヤモンド社,週刊ダイヤモンド編集部
ダイヤモンド社; 週刊版
2019-06-03

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「物事の本質は何か?」「人間とは何か?」「正しいとは何か?」──。そんな答えの見えない難問に、人は2500年にわたって挑んできた。この間、連綿と培われてきた哲人たちの洞察や思考スキルが、ビジネスや仕事に使えないはずがない。先の見えない...もっと読む

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