​外国人はお通しがわからない

年々増加している外国人観光客。多くの飲食店がその対応に四苦八苦しています。今回の「ワイングラスのむこう側」は、特に外国人が多い渋谷で、20年以上バーを経営してきた林伸次さんが考える接客法です。飲食店の人以外も、きっと参考になりますよ。

お店選びに悩む欧米人

いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。

日本に旅行に来ている外国人から「日本でどこか良いお店ない?」って聞かれたことはありますか? 最近はインバウンドで訪日外国人が増えているので、そういう経験をされたことがある人も多いのではないでしょうか。でも、色々と日本独特のシステムとかを説明するの、大変なんですよね。

特にそういう質問を受けることが多いのが、我々のような飲食店です。bar bossaでも、外国人の方がお店の目の前まで来て、外からあれこれ眺めて、やっと入ってきたかと思えば、「メニューを見せてくれ」って仰ることがよくあります。

飲食店で働いている方は「そうそう」と感じていただけると思いますが、欧米の方って結構値段にうるさいんですよね。アジアから来た方のほうが、どちらかと言えば見栄っ張りと言いますか、あまり値段は気にしてないような印象があります。

欧米の方が、この店に入ろうか入らないでおこうかって悩んでいるのって、やっぱり「金額」と「お店の雰囲気」のようなんです。それでメニューと中の雰囲気を見ていただくと、「じゃあまた」ってこともあれば、「じゃあ二人お願いします」ってこともあります。そして、金額を気にしていた割には、いったんお店に入ってからは、すごくたくさん注文していただけます。

そうなんです。欧米の方って、入店するときにはすごく金額を気にしているのに、いったん入店してしまえば「すごく上客として」振る舞われるんです。これがずっと疑問だったのですが、ある時わかりました。彼らは自分の財布の状態とお店の格がつりあっているのかどうかっていうのをすごく気にしているんです。ヨーロッパあたりでは、国によってはまだ階級社会的な要素が色濃く残っているようなんです。

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ワイングラスのむこう側

林伸次

東京・渋谷で16年、カウンターの向こうからバーに集う人たちの姿を見つめてきた、ワインバー「bar bossa(バールボッサ)」の店主・林伸次さん。バーを舞台に交差する人間模様。バーだから漏らしてしまう本音。ずっとカウンターに立ち続けて...もっと読む

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コメント

sasamichiaki 外国人はお通しがわからない|林伸次 @bar_bossa |ワイングラスのむこう側 参考になるー https://t.co/Kpn8NkhA3S 6ヶ月前 replyretweetfavorite

restart20141201 ゛「ああいうテーブルクロスがあるイタリアンでは前菜パスタメインと注文するのが普通なんだ。そんなお金がないのなら行くべきところではないんだ」と教える人がいない゛ https://t.co/y3qPcy72WO 6ヶ月前 replyretweetfavorite

t_take_uchi 外国人はお通しがわからない|林伸次 @bar_bossa | 6ヶ月前 replyretweetfavorite

syoujinkankyo 外国人はお通しがわからない|林伸次 @bar_bossa | 6ヶ月前 replyretweetfavorite