わかりやすい伝え方の法則 【第5回】 「気がきく人」と「わかりやすく伝えられる人」の共通点

みなさんの周りにも、とても気がきく人がいらっしゃると思います。反対に、「いい人なんだけど、気がきかない」という人もいると思います。誰もが、気がきくと思われたいと感じています。でも残念ながら、そういう人ばかりではありません。ましてや自分が「気がきかない人」と思われているなんて、微塵も感じないでしょう。 では、なぜ「気がきく人」と「気がきかない人」がいるのでしょうか?


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みなさんの周りにも、とても気がきく人がいらっしゃると思います。反対に、「いい人なんだけど、気がきかない」という人もいると思います。

誰もが、気がきくと思われたいと感じています。でも残念ながら、そういう人ばかりではありません。ましてや自分が「気がきかない人」と思われているなんて、微塵も感じないでしょう。

では、なぜ「気がきく人」と「気がきかない人」がいるのでしょうか?

気がきく人と、きかない人の決定的な差は、

・相手のことをどれだけ考えているか
・相手の立場に立って、どれだけ考えているか

に尽きると思います。

気がきく人は、相手がどんなことを考え、どんな状況にあって、自分がどうしたら相手に都合がいいかを常に考えていると思います。だから、相手にとって、「ぴったり」な対応ができるのです。

一方で、気がきかない人は、それができていません。だから、受け手側が望んでいることができないのです。

私は、『伝え方の教科書』の中で、分かりやすい説明をするためには、相手の目線に立って、相手が考えていること、イメージしていることを察することが大事ということを繰り返し書きました。

相手にとって分かりやすい説明をするためには、どんな言葉が相手にとって理解しやすいか、どのように話を展開したら理解しやすいかを相手目線で考える必要があります。「気がきく/きかない」もそれと同じだと思うのです。

だから、「気がきく人になる方法」も一緒だと思います。相手に乗り移ったように、相手目線にたって、何が足りてないか、どうしたら嬉しいかを考える。

相手は自分と同じ環境にいるとは限らないし、自分と同じような仕事のツールを持っているとも限らない。そこを先回りして推測し、

「もしかしたら、書類はメールじゃなくて、郵送の方がいいですか?」
「午前中はおそらくお忙しいでしょうから、午後に伺います」

と考えられるのが「気がきく人」だと思います。説明も気配りも、相手の立場に立って、相手目線で考えることが大事ですね。

「同じ言葉を伝えれば、同じように理解される」ではない

・内容を「把握」できなければ「わかった」とはならない
・内容を「納得」していなければ「わかった」とはならない
・内容を覚えて「再現」できなければ「わかった」とはならない

以前に、この「わかる」の3段階を基に、伝え方のテクニックをご説明しました。また伝え方の絶対法則「テンプレップの法則」もご紹介しました。

ここで紹介した手法が日本中に広まれば、「伝えたいのに、うまく伝わない!」「あの人は何を言いたいのかわからない!」という"コミュニケーションストレス"は格段に減るはずです。職場でもプライベートでも、お互いに伝えたいことが伝わるようになります。

そして、ここからが「発展編」です。

池上彰さんの解説を思い出してください。非常にわかりやすいですよね。池上さんの解説・伝え方は、ここまでお伝えしてきた鉄則に沿っています。ご本人が意識されているかどうかは不明ですが、客観的に観るとそう思えます。

ですが、みなさんがこの法則をマスターしたら、すぐに池上さんのようになれるかというと、じつはそうではありません。池上彰さんの説明が抜群にわかりやすいのは、これらの「基盤」の上に、別の能力が存在しているからなのです。

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