これまでの「人生」と「お金」の数学的モデル

食堂で行われる翔太と詩織の数学問答も佳境に。「衣・食・住」にどれだけのお金をかけているか。
あなたはついていくことができますか?

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翔太は、目線を詩織に戻した。 「つまり、キミの言いたいことはこういうことか。一般的に人生とは生涯で2〜3億円をどうやって手に入れ、その金額をどう使うかを考えることだ、と」

「その通りです。数学的モデルで表現するならば、人生とお金はこういうモデルで説明できます」

「また数学的モデルかよ……」

「左辺が使うお金。2〜3億円の内訳をどうするか考えることが人生を考えることです。たとえば〝住〟にこだわりたい人はそこにお金を割き、子どもの教育や自分の趣味に使う人生を選ぶのであれば〝その他〟の割合が多くなる。全体のバランスを調整していくことは、人生について考えることと同義です」

「たとえば、子どもをつくって私立大学まで出す人生設計をするのであれば、衣・食・住の贅沢を我慢するってわけか。どれを切り詰めるかは優先順位の問題だな」

「ええ。これが〝これまでの時代〟の数学的モデルです」

詩織が使ったメモ用紙はすでに3枚になっている。翔太はそれらを見ながら、たしかに俺はこういう考え方でお金を捉えていたなと考えていた。

「これまでの時代? じゃあ当然ここからは……」

「〝これからの時代〟の数学的モデルの話です」

「ふん、後半戦ってわけか」

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shigekey "数学の本質って、いったい何なんだ?"|深沢真太郎 @shinchan0922 | 8日前 replyretweetfavorite