「4年に一度のカーリングと言われている」
「そだねー」が流行ってから、まだ2年も経っていないことに気づく。日常会話の中で、「まー、そりゃそうだね」と相槌を打っただけで、「あ、もしかして、カーリングの?」とニヤニヤされた経験を思い出すと、カーリングそのものを嫌いになりそうである。カーリング日本代表・本橋麻里は、メダルを獲った翌日に「4年に一度のカーリングと言われているのを、しっかり根付く努力をし続けないといけない」と、しばらくブームが続いても、そのブームが定着しないことを予測した上での心配事を述べていた。正直、その通りになっている。
今、テレビをザッピングしていると、とにかくあちこちの番組にラグビー日本代表選手が出演している。女性アスリートの場合は、「いやはや、すごかったですね」の後で、すぐさま「ところでプライベートは……」という話に移行し、「意外性」を掘り起こして「意外!」と叫ぶのがルーティーンである。意外性を確実にゲットする意外性の無さに2回くらいすると飽きてしまう。その飽きを、番組を作る人たちが「視聴者はこのアスリートに飽きた」と誤読しがちだが、その伝え方に飽きているのである。
「笑っていない」との評定
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