笑わない男」稲垣啓太を笑わせようとする感じ

ワールドカップで決勝トーナメント進出という快挙を成し遂げたラグビー日本代表。大会後も選手たちは連日テレビに出続けていますが、最近注目度があがっているのが、稲垣啓太選手。「笑わない男」として、いつ笑うのかが期待されていますが、そんな稲垣選手を、武田砂鉄さんはどう見ているのでしょうか。

「4年に一度のカーリングと言われている」

「そだねー」が流行ってから、まだ2年も経っていないことに気づく。日常会話の中で、「まー、そりゃそうだね」と相槌を打っただけで、「あ、もしかして、カーリングの?」とニヤニヤされた経験を思い出すと、カーリングそのものを嫌いになりそうである。カーリング日本代表・本橋麻里は、メダルを獲った翌日に「4年に一度のカーリングと言われているのを、しっかり根付く努力をし続けないといけない」と、しばらくブームが続いても、そのブームが定着しないことを予測した上での心配事を述べていた。正直、その通りになっている。

今、テレビをザッピングしていると、とにかくあちこちの番組にラグビー日本代表選手が出演している。女性アスリートの場合は、「いやはや、すごかったですね」の後で、すぐさま「ところでプライベートは……」という話に移行し、「意外性」を掘り起こして「意外!」と叫ぶのがルーティーンである。意外性を確実にゲットする意外性の無さに2回くらいすると飽きてしまう。その飽きを、番組を作る人たちが「視聴者はこのアスリートに飽きた」と誤読しがちだが、その伝え方に飽きているのである。

「笑っていない」との評定
この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

又吉直樹さんとの往復書簡。

往復書簡 無目的な思索の応答

又吉直樹,武田砂鉄
朝日出版社
2019-03-20

この連載について

初回を読む
ワダアキ考 〜テレビの中のわだかまり〜

武田砂鉄

365日四六時中休むことなく流れ続けているテレビ。あまりにも日常に入り込みすぎて、さも当たり前のようになってしったテレビの世界。でも、ふとした瞬間に感じる違和感、「これって本当に当たり前なんだっけ?」。その違和感を問いただすのが今回ス...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

KevinMac14YHM 🤣 声を張り上げた爆笑とか、腹を抱えてのたうちまわって笑い転げる姿などのバージョンも用意されており、メディアを一気に動揺させるのではないかと期待は募る https://t.co/fHC54fxkuF 約2ヶ月前 replyretweetfavorite

rao_rug 武田砂鉄さんの鋭い指摘。稲垣選手に限らず日本代表選手をよくテレビで見かけるが・・・。(続) 約2ヶ月前 replyretweetfavorite

die_kuma 結局武田さんも期待してしまうくらい魅力的な人物なのだな。 約2ヶ月前 replyretweetfavorite

megamurara 「そだねー」と聞くと「https://t.co/22zwTIabcf」が返って来ます。 約2ヶ月前 replyretweetfavorite