両性から愛される、堺雅人の“挟み方”

「モテる文体とはなにか?」を徹底的に分析する連載です。今回は、俳優の堺雅人さんのエッセイからわかる、万人を共感させる“説得力”について解説します。書評ライター・三宅香帆さんの著書『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』のcakesオリジナル版です。

堺雅人の説得力
ほんとに? たしかに!  絶対そうだ!


最初と、最後に結論を。
そう、国語の授業で習いました。「説明文」あるいは「論説文」の項で出てくる手法です。

最初に導入部分でまとめる。具体例を挙げて説明する。最後に結論を言う。

つまり「言いたいこと」を使って、「その根拠」をはさむ。
この手法を、私は“サンドイッチ文章”と名付けているのですが。
このサンドイッチ文章は、「説明文」や「論説文」のような固めの文章じゃなくても、意外とよく使えます。
著名人のエッセイというものは、基本的に日常のなんでもない出来事や、気持ちを淡々と綴ったものが多いもの。
好きなひとが読むものだから、その著名人なりの視点さえあれば十分。

しかし堺さんの文章は、いわゆる“著名人のエッセイ”でありながら、鋭い考察が多く、
特にファンじゃなくても「へえ〜」と興味深く読まされてしまいます。
その万人に通じる説得力は、一体どこから生まれるのか。
その秘密の一つは、「言いたいこと」と「その根拠」の使い方、にあるようです。

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文芸オタク女子の バズる文章教室

三宅香帆

こんな書き方もありだったのか! 文芸オタク女子が暴露する、「モテる文章の秘密」がいっぱい。文章を書くという行為が、今よりもっと面白くなるはずです。

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コメント

ringo52919ringo おもしろい!文・堺雅人を読んでみたくなった。 25日前 replyretweetfavorite