本をたくさん読んだら文章が上手になる、は嘘?
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
小さい頃、「とにかく本を読みましょう。良い文章を書くには本を読むことが一番重要です」といったことを言われませんでしたか? 僕、両親が共働きで、小さい頃は両親の友人が勤めている図書館に何時間も預けられて、図書館中の本を読み尽くしてしまったり、母が絵本の会社に勤めていたので、小さい頃から絵本に囲まれてたりしたんです。だからいつの間にか文章を書くのが好きになって、文章を書くのを仕事にしたいな、なんて考えてたんですね。
でも、文章が上手い下手って本を読んだ数では決まらないんです。燃え殻さんって本当に文章が上手いし、Twitterに書かれる140文字は本当に天才的で、いつも「すごいなあ」って思うんですね。でも燃え殻さん、ほとんど本なんて読んでないそうなんです。村上春樹も一冊も読んでないそうです。やっぱり読書、関係ないかもしれませんね。例えば数学と音楽とある種のスポーツって、遺伝で決まる要素がすごく大きいそうです。それを踏まえても、読書量だけで文章力が決まると考えるほうが無理があるのかもしれません。
起業して成功した人や、何か作品を発表して成功した人たちに、「才能って何だと思いますか?」っていうのを、僕、カウンターでよく質問するんですね。ほとんどの人が「運とタイミングです」って言います。成功者が後で色々と成功した理由を語って、それが記事になったり本になったりするけど、「全く同じことをしても成功しない。成功した人は運が良かったっていうのが大きい」って言います。
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