いま、第二都市や地方都市、離島旅がアツい
丸山ゴンザレス(以下、丸山) いま気に入っている旅先はどこですか?
髙田胤臣(以下、髙田) 僕はいま、ハノイの旧市街が一番好きですね。タイと違う風情があるし、何よりもメシが旨い。ビールも安くて、普通のレストランでも大瓶が100円くらいなんです。ビール飲みとしては天国ですね。
丸山 室橋さんもビールが好きですよね。
室橋裕和(以下、室橋) そうですね。特に、タイの島で飲むビールは格別だなって思います。このあいだ、取材でタイの島を10島くらいぐるぐる巡ってきたんですよ。タイの島と聞くと、ファミリーやカップルが行くビーチリゾート的な場所をイメージするけど、意外におじさん1人でも楽しかったんですよね。島の風に吹かれながらバンガローなんかでぼんやりしていると、こういうのもいいなと。そういう島に住みついている欧米人もけっこういて、僕もジジイになったらああいうところで猫でも飼って、のんびり暮らそうかな……と考えましたね。
丸山 マインドが既に隠居してますよ。早い、早い(笑)。お二人の話を聞いてわかるとおり、いまのトレンドは、タイやベトナムでもバンコクやホーチミンじゃないんですよね。つまり、第一都市だけじゃなく、第二の都市や地方都市、離島が注目されている。「もしかしたら穴場のエリアがあるんじゃない?」と探究心を持って旅してみると、面白い経験ができると思いますね。それこそ、タイはバンコク以外にも77県ありますから。
室橋 東南アジア以外では、いまどのあたりがトレンドなんでしょうね?
丸山 ここ数年、僕がいろいろな人に話を聞いた感触としては、ジョージア、中央アジアあたりですかね。北米では、カリブ海方面がよく挙がりますよ。