インタビュー】石川光久(Production I.G社長)

【製作委員会方式には限界がある 目標は5年以内にアカデミー賞】
プロダクション・アイジーは日本の大手アニメ制作会社の中でネットフリックスと包括的業務提携を結んだ先駆けだ。石川光久社長に狙いや効果について話を聞いた。

いしかわ・みつひさ/タツノコプロでキャリアをスタート。「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」など多数のヒット作を手掛けた。

──日本のアニメ制作会社の中で、最も早くネットフリックスと一緒に仕事をしていますね。ネットフリックス参入でアニメ業界にはどのような変化が起こったのでしょうか。

 ネットフリックスで「B:The Beginning」というオリジナル作品を独占配信しました。すでにシーズン2の制作が決まっています。

 ただ、こうしたオリジナル作品はリスクが大きい。

 よくあるのは、漫画などですでに知名度があり、ある程度ヒットが見込める作品を、権利を持つ出版社やテレビ局、映画会社などと製作委員会を立ち上げ、映像化するプロジェクトです。

 一方、ネットフリックスはリスクを全部背負い、ライセンス契約をアニメ制作会社と結びます。アニメ制作会社からすれば、確実に制作費をペイできる見通しが立つわけです。

 アニメはDVDなどの周辺ビジネスでもうけるモデル。ただ、DVDも売れなくなってきていて、アニメ制作会社は赤字のところが多い。アニメ制作会社はどこも製作委員会方式に育てられてきたので、今後も重視していきますが、これまでのモデルから幾分、脱却し始めています。

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2019-04-15

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