共通点③】他社がまねできない「キラーコンテンツ」

コンテンツ・イズ・キング。
メディア事業において最も大事なのは、コンテンツであるという意味だ。

 ここ数年、一部のウェブメディアが真偽不明の情報を掲載し、社会問題に発展する事件が多発。このことがきっかけで、しっかりと裏を取る新聞など、レガシーメディアのコンテンツ力が見直されるようになった。

 冒頭の言葉は、集客テクニックに走りがちなメディア業界が自らを戒める警句でもある。

 だがナベツネとネットフリックスは、この言葉に注目が集まるよりもはるか前から、コンテンツの重要性を自覚。その強さを磨き上げる経営施策を進めてきた。

 ナベツネは読売巨人軍という、他社が絶対に持つことができない究極のキラーコンテンツを武器に、メディア王の座を盤石にした。

 巨人軍のセ・リーグ優勝36回、日本一22回は球界最多だ。長嶋茂雄氏や王貞治氏、松井秀喜氏など、国民的スター選手を輩出している。2018年の観客動員数は300万人を突破。球界ナンバーワンの座に君臨している。

 このコンテンツの強さを、ナベツネは最大限に活用した。観戦チケットを定期購読者獲得のための特典にし、新聞販売部数を急拡大させる起爆剤にしたのだ。

 もちろん、新聞社らしく「素晴らしい記事を書け」とグループ内でハッパを掛けるものの、実際は読売巨人軍こそが王者の切り札なのである。

顧客拡大の武器は
読売巨人軍とアカデミー賞

 ネットフリックスもキラーコンテンツの強化にひた走る。

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週刊ダイヤモンド 2019年4/20号 [雑誌]

ダイヤモンド社,週刊ダイヤモンド編集部
ダイヤモンド社; 週刊版
2019-04-15

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NETFLIXとナベツネとコンテンツの未来

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メディア王──。コンテンツを届ける産業には、時代ごとに“勝者”が存在する。彼らは人々の日常生活に入り込み、ライフスタイルを変え、世論を動かす。その圧倒的な影響力の源泉は何か。本誌は新旧二つのメディア王に焦点を絞った。読売新聞グループと...もっと読む

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