捨て本

切り捨てる

ホリエモンがこれまで、何を捨て、その先に残った、本当に大切なモノとは?自身の半生を振り返った経験を元に指南する、“持たない頼らない執着しない” 新時代の「捨てる」生き方入門。堀江貴文の新著『捨て本』をcakesで特別連載!

<部下とビジネスパートナー>
「同志」のような存在に期待しない。
利害関係と目的が一致すればとりあえずビジネスはうまく進む。

 オン・ザ・エッヂを立ち上げたときのメンバーは、僕を含めて4人だ。
 そのなかには僕と同じ東大出身者もいた。大学で知り合ったわけではなく、バイト先で知り合ったので、ビジネスパートナーという認識だった。
 みんな年の離れていない、友人同士の関係からのスタートだった。
 創業直後から、インターネット関連の需要は多かった。時代はまさに、インターネットの黎明期。制作を受注できる専門的なスキルを持った会社の数は、限られていた。
 僕たちみたいな小さな会社にも、続々と仕事が舞いこんできた。創業からわずか1年4カ月で、オン・ザ・エッヂは株式会社に改組した。

 会社が大きくなっていくにつれて、創業メンバーとの溝が、開いていった。
 もともと仲良しの間柄で集まったわけではない。多少の意見のズレはあって当然なのだけど、「それは違うんじゃない?」と言い合う場面が増えてきた。
 社員が増え、扱う案件のスケールが大きくなり、社外からの人の出入りも激しくなって、それぞれ気持ちに余裕がなくなってきた。

 僕は銀座に家を借りていたのだけど、ほとんど帰れずオフィスに泊まる日々が、何カ月も続いていた。外食ばかりで、遊びにも行けない。若さも加わって、イライラが募り、社内で創業メンバーと口論になる……という悪循環に陥っていた。
 いろんなことがあって結局、創業メンバーはみんな会社を去った。
 創業直後に入社した社員の大量離脱という憂き目にも遭った。

 実体験から言うわけではないが、もし起業を望んでいるとしたら。 
 「別れたくない友だちとは、一緒に会社をやらない方がいいんじゃないの?」

 と伝えておこう。
 仲良しこよしの家族的チームでいたいと願っていても、メンバーが各々年齢を重ね、経験と知識を身につけていくうち、最初の仲間的な関係は、必ず変化する。必ず、だ。

 そして、お金の問題が加わる。

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捨て本

堀江貴文
徳間書店
2019-07-30

この連載について

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捨て本

堀江貴文

良くも悪くも、あなたの持ち物は重くなってはいないか。 大切にしていた「はず」のモノで、逆に心が押しつぶされそうになってはいないか。 だから、ビジネスも人生も「捨てる」ことからはじめよう。 ...もっと読む

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コメント

megamurara 「アットホームな会社」=「自分の家にいるようにくつろげる会社」だとしたら困りものです。 約1ヶ月前 replyretweetfavorite