本誌は、今年も全国に約640ある単位農協を、農家からの支持と財務の健全性から多角的に評価した「総合ランキング」を作成した。
総合ランキングは大きく二つの指標から成る。
一つ目は、本誌「担い手農家アンケート」の回答に基づく指標。「地域農業を支える農家から支持されているか」や、「役員に担い手農家を登用するといった制度改革を行っているか」などを評価し、算出した「支持度偏差値」だ。
次に、農協の財務データから、「本業の農業関連事業できちんと利益を上げているか」や「今後、収益低下が見込まれる金融事業への依存度が高くないか」を調べ、「経営健全度」を算定した。
これら「支持度偏差値」と「経営健全度」を合わせた「総合偏差値」で順位を付けたのが総合ランキングである(ランキング作成方法の詳細は下記を参照)。
首位JAの突き抜けた販売力と
緻密な進捗管理
首位に輝いた新潟県・JA魚沼みなみ(現在は合併してJAみなみ魚沼)は、言わずと知れた「南魚沼産コシヒカリ」の産地だ。