儲かる農業2019

技術コンサルで1.5億円 元設計士が挑む知財農業

中小キラリ農家への道④
【クレバーテック型】

 国内ベビーリーフでトップシェアを誇り、流通量の2割以上を販売する熊本県の果実堂(中小キラリ農家3位)は、売上高の1割に当たる1億5000万円をコンサルティングで稼ぐ。

 「技術立社」を旗印に掲げる果実堂に賛同して、トヨタ自動車、三井物産、カゴメといったそうそうたる企業が株主に名を連ねる。

 出荷するベビーリーフは全国730棟のハウス(計69ヘクタール)で生産されるが、うち直営農場は512棟で、それ以外は北海道や三重県などの提携農場だ。

 果実堂は、生産方法をマニュアル化して提携農場に提供。同じ生産方法で作り、同じ品質基準をクリアしたベビーリーフを大量に集荷、スーパー125社に販売する。

 同質の野菜を大量に集められればスーパーとの交渉は有利になる。2018年度はベビーリーフ事業で売上高に対するEBITDA(利払い前、税引き前、減価償却前利益)比率で21.3%、営業利益で14.1%を達成する見込みだ。

 なぜ財務データをここまで開示しているかというと、果実堂は上場を目指しており、IR(投資家向け情報提供)や人事制度は全て上場企業基準で運営されているからだ。

 果実堂のテック企業ぶりは、生産のマニュアル化にとどまらない。

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農業はテクノロジーで激変する。新時代の生産・流通革命に柔軟に対応できる農家だけが「儲かる農業」を実現できる。パートナーや事業を機動的に組み替えられる小規模農家にこそ勝機はある。 ダイヤモンド編集部・千本木啓文、浅島亮子、重石岳史/デー...もっと読む

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