儲かる農業2019

50アールで驚異の高収益 首位農家の地元販路開拓

中小キラリ農家への道③
【都市農業型】

 中小キラリ農家1位に輝いたのは大阪府のキノシタファームだ。わずか1ヘクタールの借地で3500万円の売上高を誇るが、収益の大半を占めるのが、農地の半分の約0.5ヘクタールで栽培するミニトマトだという。

 代表の木下健司さん(40歳)は、29歳で就農するまで大手製紙会社の営業マンだった。専業農家の実家を手伝っていたある時、袋(バッグ)の中にトマトの苗を直接植えて栽培するバッグ栽培という手法を知る。

 バッグの中にはカツオや昆布など有機質のみを配合した土が詰まっており、畑を耕す必要がない。

 「これなら自分でもできる。難しい土作りは、その道のプロに任せればいい」。木下さんは早速バッグ栽培を始める。

木下さんは青年農業者グループ、4Hクラブの大阪府会長を務めた。
こうした役職が経営に役立つことも。Photo by T.S.

 トマトは一般的に夏場に収穫量が落ち、糖度も下がる。だがバッグ栽培の強みは、年間を通じて安定した収量の生産ができ、外部の土壌の影響を受けないため均一の品質を保てることにある。

 そこで木下さんは、「通年糖度8以上」「安定供給が可能」という自社の強みを武器に、独自販路の開拓に奔走する。

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農業はテクノロジーで激変する。新時代の生産・流通革命に柔軟に対応できる農家だけが「儲かる農業」を実現できる。パートナーや事業を機動的に組み替えられる小規模農家にこそ勝機はある。 ダイヤモンド編集部・千本木啓文、浅島亮子、重石岳史/デー...もっと読む

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