「オンリーワン」の商品を作るのは簡単ではない。だが、中小キラリ農家たちは「それなりに珍しいこと」を掛け算することで、“唯一無二”の商品を作り上げることに成功している。
愛媛県のテレファーム(中小キラリ農家10位)は、中山間地域の耕作放棄地を再生し、有機栽培でレタスや水菜などを生産する。
人手不足に悩む農家が多い中、テレファームは週休2日と他産業並みの給与で若手社員の採用に力を入れる。
写真提供:テレファーム
虫や病気に弱い葉物の野菜を有機栽培で作るのは難しく、それ自体珍しいのだが、テレファームは有機野菜をパッケージサラダに加工することで、「日本で他にない商品」(同社関係者)に仕立てた。
テレファームはそれに飽き足りず、サラダの鮮度でさらなる差別化を図った。
野菜の加工まで自社で行うことで、収穫からサラダとして店頭に並ぶまでの期間を一般的な7日間から4日間に短縮したのだ。
ここまでやれば、他社がまねしようとしてもできない商品となる。
テレファームのサラダは1パック400円程度の高級品として、親会社である楽天の楽天市場やナチュラルローソン、タニタカフェなどで販売されている。
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スーパーフードを国産化する
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