わかる日本書紀① 神々と英雄の時代

最終回】天下泰平の世へ【第十三代】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した『わかる日本書紀① 神々と英雄の時代』から、日本の正史を学ぶ連載、今回でひとまず最終回です。続編は制作中です。

成務(せいむ)天皇とタケウチノスクネ

ワカタラシヒコ(稚足彦天皇=第十三代成務※せいむ天皇)は、第十二代景行(けいこう)天皇の皇子で、母はヤサカノイリビメです。

天皇はタケウチノスクネを大臣に起用しました。天皇は、生まれた日が同じタケウチノスクネを、ことに寵愛しました。天皇は、
「父である先帝の景行天皇は、聡明で武勇に優れ、万民を従わせていた。自分は皇位を継いで、朝となく夜となく道に外れていないかと恐れ慎んでいるが、民は虫の蠢うごめくように暴れて手なずけることができない。これは、国や郡に長となる者がいないからであろう」
と言って、山や川を境界として各国を定め、道に従って町や村を区分して、中央から地方に首長を派遣しました。それで、民は安心して暮らし天下泰平でした。

四十八年三月一日、甥に当たるタラシナカツヒコ(足仲彦尊=第十四代仲哀※ちゅうあい天皇)を立てて皇太子としました。

六十年六月十一日、成務天皇は亡くなりました。百七歳でした。

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マンガ遊訳 日本を読もう わかる日本書紀1 神々と英雄の時代

村上 ナッツ,村田 右富実,つだ ゆみ
西日本出版社
2018-12-18

この連載について

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わかる日本書紀① 神々と英雄の時代

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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